ガランタミン

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化学辞典 第2版 「ガランタミン」の解説

ガランタミン
ガランタミン
galanthamine

lycoremine.C17H21NO3(287.35).ヒガンバナ科ヒガンバナLycoris radiataナツズイセンL.squamigera,マツユキソウGalanthus woronowiiなどに含まれるヒガンバナアルカロイドの一つ.無色の柱状晶融点127~129 ℃.-119°(エタノール).抗コリンエステラーゼ作用を有し,臭化水素酸塩は小児麻ひの後遺症に有効である.[CAS 357-70-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「ガランタミン」の意味・わかりやすい解説

ガランタミン

種々のヒガンバナ科の植物に含まれるアルカロイド。カフカス産のガランサス(スノードロップの一種)から分離された。日本でもヒガンバナ,キツネノカミソリ,ナツズイセンなどに含まれている。抗コリンエステラーゼ作用をもち,ポリオ後遺症としての筋麻痺,重症筋無力症などの治療に用いられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガランタミン」の意味・わかりやすい解説

ガランタミン
galanthamine

ヒガンバナやマツユキソウなどに含まれるアルカロイドで,融点 130℃の無色結晶。化学式 C17H21O3N 。

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