キエルツェ(英語表記)Kielce

デジタル大辞泉 「キエルツェ」の意味・読み・例文・類語

キエルツェ(Kielce)

ポーランド南東部の都市。シベントクシュスカ山地に位置する。鉱物資源に恵まれ、第二次大戦後工業都市として発展。旧市街にはバロック様式の司教宮殿や大聖堂ほか、キエルツェ国立博物館、ステファン‐ジェロムスキー劇場などがある。キェルツェ

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改訂新版 世界大百科事典 「キエルツェ」の意味・わかりやすい解説

キエルツェ
Kielce

ポーランド南東部,同名県の県都。人口20万9962(2004)。シベントクシュスカ山地の中央部にあり,ビスワ水系ニーダ川の小さな谷に発達した古い町(1084年に記録登場)で,農業地域の小中心地であったが,銅鉱石,鉄鉱石大理石など資源に恵まれ,機械・金属工業を中心に化学・木材加工・食品工業が戦後急速に発展した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キエルツェ」の意味・わかりやすい解説

キエルツェ
きえるつぇ
Kielce

ポーランド南東部、シフィエントクジ県の県都。人口21万0315(2002)。シベントクシュスカ山地のほぼ中央部にあり、ビスワ川水系ニーダ川の小さな谷に発達した古い町。農業地域の中心都市の性格をもっていたが、銅、鉄鉱石、大理石の資源に恵まれ、第二次世界大戦後、地方工業化政策のモデルとして機械金属工業を中心に、化学、木材加工、食品加工など各種の工業が急速に発展している。町の起源はさだかではないが、12世紀には記録に現れている。第一次世界大戦では戦場となり、また第二次世界大戦中にはドイツ軍政府が置かれた。僧院や司教の館(やかた)などの史跡も多い。

山本 茂]

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