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キクイムシ(木喰虫) キクイムシLimnoria lignorum

世界大百科事典 第2版の解説

キクイムシ【キクイムシ(木喰虫) Limnoria lignorum】

海中に自然に,あるいは人工的に置かれた木材に穿孔(せんこう),孔道を掘り,その中にすみ,食害し続ける体長3mm前後の小型甲殻類。等脚目キクイムシ科。体は半円筒形で黄白色,背面に小黒点が散在する。世界的な分布を示し,日本沿岸にもふつうである。キクイムシ科には多くの種類が知られているが,その多くは広い分布を示し,すべて海中に置かれた木材や海藻など植物性のものを食べている。【蒲生 重男】

キクイムシ【キクイムシ(木喰虫) bark beetle】

甲虫目キクイムシ科Scolytidaeに属する昆虫の総称。世界から約7000種,日本から約300種が知られるが,成虫幼虫とも植物体に穿孔(せんこう)するため著名な害虫が少なくない。成虫の体は一般に黒色や褐色の円筒形で,体長1~5mmの微小な種が多い。触角は先が卵形(球稈(きゆうかん))となる。幼虫は白色円筒形で胸脚や尾突起を欠き,ゾウムシ科の幼虫に似る。キクイムシ科は種類によってそれぞれ特定の寄生する植物があり,しかも成虫(母虫ともいう)と幼虫が樹皮下や材中につくる食痕(母虫孔と幼虫孔)が種類によって一定の形をしていることから,食痕によって種類が判定できる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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