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キクガシラコウモリ キクガシラコウモリ Rhinolophus ferrumequinum; greater horseshoe bat

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キクガシラコウモリ
キクガシラコウモリ
Rhinolophus ferrumequinum; greater horseshoe bat

翼手目キクガシラコウモリ科。体長5~7.5cm,前腕長5~6.5cm。体はココア色。鼻部に鼻葉があり,耳は比較的大きい。下腹部に乳を分泌しない擬乳頭があり,母親が子供を抱いて飛ぶときに子供がぶらさがるのに使われる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

キクガシラコウモリ

翼手目キクガシラコウモリ科の哺乳(ほにゅう)類。体長7.3cmほど。体毛は絹状で柔らかく,赤褐色ユーラシア大陸に分布し,日本では全国に産する。樹洞や岩穴に群集し,夜飛び出して甲虫,ガ,ハエなどを食べる。
→関連項目コウモリ

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世界大百科事典 第2版の解説

キクガシラコウモリ【horseshoe bat】

翼手目キクガシラコウモリ科キクガシラコウモリ属Rhinolophusに属する哺乳類の総称,またはそのうちの1種を指す。顔の中央にキクの花に似た皮膚のひだがあるのでこの名がある。旧世界だけから知られ,ユーラシア,アフリカ,オーストラリアの亜熱帯,熱帯に分布し,約70種がある。日本には体長4.2cmほど,前腕長3.8cmほどの小型のコキクガシラコウモリR.cornutus,体長4.5cm,前腕長4.3cmほどの中型のイリオモテキクガシラコウモリR.imaizumii,体長6.7cm,前腕長6.1cmほどの大型のキクガシラコウモリR.ferrumequinumイラスト)の3種がいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キクガシラコウモリ
きくがしらこうもり / 菊頭蝙蝠
horseshoe bat

広義には哺乳(ほにゅう)綱翼手目キクガシラコウモリ科に属する動物の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この科Rhinolophidaeの仲間は、ユーラシア、アフリカおよびオーストラリアに分布する。1属69種からなり、最古の化石はヨーロッパの始新世から知られる。種のキクガシラコウモリRhinolophus ferrumequinumはユーラシアとアフリカに分布し、日本では北海道から屋久島(やくしま)まで生息する。前腕長59~62ミリメートル、頭胴長62~73ミリメートル。顔に鼻葉をもち、耳介の先はとがり、耳珠を欠き、迎珠が顕著で、尾膜、翼が幅広い。鼻葉は馬蹄(ばてい)状の前部、三角状の後部、鞍(くら)状の中部の3部に分かれる。胸郭は頑丈で、前顎骨(ぜんがくこつ)は軟骨状で周りの骨から遊離する。洞窟(どうくつ)、廃坑、まれに人家などに普通単独か数頭、ときに100頭ほどの群れですむ。低空をゆっくり飛行しながら、コガネムシなどの大きい昆虫を捕食する。初夏に1子を産む。赤裸で生まれた新生子は、毛が生えて親の3分の2大になるまで親の胸に絶えず抱かれており、コキクガシラコウモリR. cornutusのように幼児集団をつくらない。[吉行瑞子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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