キノコバエ(英語表記)Mycetophilidae; fungus gnat; mushroom fly

  • きのこばえ / 蕈蠅

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キノコバエ科に属する昆虫総称に似た小型ないし中型ハエ。体色は黒色,黄色,褐色,赤色などで,顕著な斑紋のあるものもある。体は円筒形,または上下あるいは左右に扁平。頭部は小さいが,状に突出するものもある。触角は糸状で長い。単眼は2~3個あるが,まったくない種もある。胸部は丸くふくらみ,中胸背に横線 (前楯板と楯板との間の縫合線) を欠く。翅は大きく発達するものと退化して痕跡的なものとがあり,中室を欠く。肢は細長く,脛節端のが発達しているのが特徴。幼虫は湿った場所,堆積物の下,土中などにすみ,腐敗植物質やキノコなどを食べ,キノコの大害虫として知られる種も多い。成虫は林内や渓流付近に群れていることが多い。世界に 3000種以上が知られる。幼虫,成虫ともに発光する種があり,特にニュージーランドの洞窟にすむヒカリキノコバエ Arachnocampa luminosaは有名である。 (→双翅類 )

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世界大百科事典 第2版の解説

双翅目長角亜目キノコバエ科Mycetophilidaeに属する昆虫の総称。幼虫期に大部分の種がキノコに寄生するのでこの名がある。小型ないし中型,脚は細長く繊細。触角は数珠状。単眼は存在する。翅は発達したものから痕跡的なものまであり,翅脈単純。成虫は,森林洞穴入口,倒木やの下など湿気の多い,うす暗いところに生息する。温暖な地方では,一年中どれかの種が出現する。世界で約2000種知られているが,日本では150種くらい記録があるのみで,生態などもほとんど不明である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

昆虫綱双翅(そうし)目糸角亜目原カ群の1科の総称であったが、実はハエ類ではなく、キノコにつくカの仲間なのでタケカ(茸蚊)と改称された。[編集部]

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