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 ふん proboscis

翻訳|proboscis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ふん
proboscis

動物の口の付近から伸びる管状構造をいう。動物によってその形や構造,機能はさまざまである。無脊椎動物では一般に筋肉質の中空器官で触覚器として働く場合が多く,紐形動物では武器として,キボシムシなどは穴掘り道具として,またある種の寄生虫では宿主の腸壁に固着するのに用いられている。

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デジタル大辞泉の解説

ふん【×吻】

動物の口先。頭部で、目より前方に突出した部分や、口またはその周辺から出て伸縮のできる管状の構造物。象の鼻、昆虫のストロー状の口器など。

ふん【吻】[漢字項目]

人名用漢字] [音]フン(慣)
くちさき。くちびる。「吻合口吻黄吻接吻

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百科事典マイペディアの解説

吻【ふん】

一般に動物の口や口辺にあって突出した伸縮性の構造をいう。自己防御,攻撃,摂食,感覚,運動など,機能や構造は動物により異なる。渦虫類の咽頭(いんとう),紐(ひも)虫類の前端部の管状構造,ある種の条虫の頭節にある固着器,昆虫の管状口器,またゾウムシなどの口端部,ギボシムシの体の最前端部,哺乳(ほにゅう)類の突出した口部,ゾウの鼻など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふん【吻 proboscis】

動物の頭部,とくに口付近にあって,突出していたり伸縮できたりする部分を,吻と呼ぶことが多い。さまざまな構造のものがあるが,多くは摂食と運動に用いられ,寄生性の種類では付着,せん孔する働きをする。半索動物の吻は口の前方にある前体部といわれる部分で,前体腔を包んで筋肉が発達し,伸縮して砂泥中にもぐり込むのに役立つ。動吻類,線形虫類,コウトウチュウ類,エラヒキムシ類などの吻は,先端に口をもった体前端部で,後方の体内に引っ込めることができ,表面には一般に大小のとげがある。

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大辞林 第三版の解説

ふん【吻】

動物の口の付近から先へ突き出していたり伸縮できたりする部分の総称。構造や機能はさまざまで、吸口器をもつ昆虫類(チョウなど)の口器、哺乳類(ゾウなど)の鼻の延長部分などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ふん

動物の口またはその周辺から突出する管状構造で、口先、吻管ともいう。無脊椎(むせきつい)動物、脊椎動物ともにみられるが、構造と機能は動物により異なる。無脊椎動物の例として、〔1〕扁形(へんけい)動物渦虫類の咽頭(いんとう)、〔2〕ヒモムシ(紐形(ひもがた)動物)の口や口の前方から出入する細長い管状構造(普段は吻鞘(ふんしょう)の内部に収まっているが、攻撃・摂食時に反転して突出する)、〔3〕環形動物多毛類のうち、遊在類の突出性の咽頭、〔4〕環形動物ユムシの長糸状の口前葉、〔5〕半索動物ギボシムシの体の最前端部、〔6〕昆虫類のうち、吸血・吸蜜(みつ)に用いる管状の口器やゾウムシなどの細長い口端部、などがあげられる。脊椎動物では、〔1〕ノコギリザメの頭部前端部、〔2〕ゾウの鼻の外方部などが吻の例である。[川島誠一郎]

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