キハダ(植物)(読み)キハダ

百科事典マイペディア 「キハダ(植物)」の意味・わかりやすい解説

キハダ(植物)【キハダ】

北海道〜九州,東アジアの山地にはえるミカン科の落葉高木。樹皮は淡黄褐色で厚いコルク層をなし,内皮は黄色となる。葉は対生し,裏が粉白色で,5〜13枚の小葉からなる奇数羽状複葉雌雄異株で,5〜6月,小枝の先に黄緑色の小花を円錐状につける。果実球形で径約1cm,秋に黒熟。内皮をオウバク黄柏黄蘗)といい,健胃薬とし,陀羅尼助(だらにすけ)の主成分染料にも用いる。材を家具,細工物とする。

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