キーボード(読み)きーぼーど(英語表記)keyboard

翻訳|keyboard

精選版 日本国語大辞典 「キーボード」の意味・読み・例文・類語

キー‐ボード

〘名〙 (keyboard)
ピアノオルガンシンセサイザーなどの鍵盤(けんばん)。また、鍵盤楽器の総称。
タイプライター、計算器などのキーの並んだもの。
ホテルなどで、部屋のかぎを下げておく板。
コンピュータで、数字、アルファベット、記号などを示すキーが並んでいて、それを押すことによって、記号に対応する符号を発生する装置。

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デジタル大辞泉 「キーボード」の意味・読み・例文・類語

キーボード(keyboard)

ピアノなどの鍵盤けんばん
鍵盤楽器の総称。特に、シンセサイザーなどの電子鍵盤楽器をさすことが多い。
コンピューターで、データを符号化する入力キーを配列してある盤。
タイプライターで、印字する活字を指定するキーを並べた盤。
[類語]鍵盤

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キーボード」の意味・わかりやすい解説

キーボード
きーぼーど
keyboard

文字や数字、記号などのキーが、盤上に一定の規則に従って配列されていて、それを押すことで直接入力できる機器のこと。コンピュータの入力機器として使われており、キーに対応した信号が送り出される仕組みになっている。もともとタイプライターに使われている入力装置をキーボードと称する。また、ピアノやオルガンなどの鍵盤、鍵盤楽器の総称でもある。

 キー配列には様々な種類があるが、もっとも一般的なのがQWERTY(クワーティー)配列である。アルファベット部分の左上の文字の並びが、順番にQWERTYになっているためそうよばれるが、この配列は19世紀のタイプライター時代から使われている。コンピュータで使われるものとして、かな入力ができるJIS配列の109キーボードと、英数字のみのASCII(アスキー)配列の101キーボードなどがある。キーの並びの配列では、富士通で独自開発した、かな入力の効率化を図った親指シフトのキーボードや、欧文における同様な効果を狙ったDvorak(ドボラック)配列のキーボードもあるが、広くは普及していない。その他、ノートパソコンなどテンキー(数字と演算記号のキーをまとめたもの)のついていないパソコンに取り付けるテンキーのみのキーボード、プログラムで使うファンクションキータブキーなどをまとめたキーボードなどの補助的な用途のものから、人間工学に基づいて使用者の入力に際しての負担を軽減したエルゴノミックス・キーボードなどもある。

 DOSや以前のWindows環境ではPS/2(IBMが採用した6ピンのキーボード用コネクタでマウスの接続にも使われたもの。IBMパソコンのPS/2シリーズに採用されたためそうよばれる)接続が、初期のMacではADB(Apple Desktop Busの頭文字で、アップルが開発したキーボードなどとコンピュータを接続するための規格。USBのベースにもなった技術)接続が主流だったためそれぞれに互換性がなかった。現在はともにUSB接続がメインになっている。また、ケーブルが要らないワイヤレスタイプなども増えている。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「キーボード」の意味・わかりやすい解説

キーボード

(1)ピアノやオルガンなどの鍵盤。(2)鍵盤楽器。ピアノ,オルガン,チェンバロなどのアコースティック・キーボードと,電気ピアノ,電子オルガン,シンセサイザー,サンプリング・キーボードなどの,電気的あるいは電子的な発音機構をもちスピーカーから音を出す,エレクトリック・キーボードあるいはエレクトロニック・キーボードがある。(3)指でキーを叩くことによりコンピューターに文字を入力する装置。アルファベットや仮名,数字,それにいくつかの制御用のキーの組合せによってできている。(4)ホテルの受付などにある各室の鍵を下げた板。
→関連項目音声認識カーソル端末装置テンキー入出力装置パーソナルコンピューターハードウェア

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IT用語がわかる辞典 「キーボード」の解説

キーボード【keyboard】

コンピューターの入力装置の一種。約100個前後のボタン(キー)で構成され、個々のキーの上面(キートップ)には、アルファベット・数字・かな・記号が印字されている。キーを打つことで文字を入力したり、キーを組み合わせて特定の命令を実行したりする。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「キーボード」の解説

キーボード

コンピューターに文字を入力するための機器。キーの配列や特殊キーの有無などによって、いくつかの種類がある。日本では、変換キーや半角/全角キーなど日本語入力のためのキーが追加されたJISキーボードが主に使われている。この配列のキーボードを106キーボードと呼び、これにWindows用の[Windows]キー、CtrlCtrl]キー、[Alt

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パソコンで困ったときに開く本 「キーボード」の解説

キーボード

パソコンに文字を入力するために使うボタン(キー)が並んだ機器です。基本的なキーの配列は共通ですが、細部がメーカーや機種によって異なっています。
⇨マウス

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

世界大百科事典(旧版)内のキーボードの言及

【コンピューターリテラシー】より

…日常言語においては,基本的な文字の読み書き能力だけがリテラシーと呼ばれたように,コンピューターを道具として扱うごく基本的な能力だけをコンピューターリテラシーと呼ぶ。 コンピューターリテラシーの内容としては,キーボードkeyboardのキー配置を覚えてキー入力できること,マウスmouseを用いたウィンドーwindow操作,エディターeditorと呼ばれる編集プログラムを用いた文字の入力と挿入・削除・修正と日本語変換操作,エディターで作成した文章をファイルfileに格納したりファイルから呼び出したりするコマンド操作,および,ファイルの印刷printなどの基本的な能力と,ワープロword processorを用いた文章作成,電子メールソフトを用いた電子メールe-mailの受信・発信・返信,さらには,ウェブブラウザーweb browserを用いたインターネットアクセスなどの応用的な能力とがある。その他の応用的な能力として,表計算ソフトウェアspread sheet softwareや簡単なデータベースなどのビジネスソフトウェアbussiness softwareを含める場合もある。…

【入出力装置】より

…第3は,より高度な変換をする知的入出力である。
[ディジタル入出力]
 ディジタル入力の代表例はキーボードによる英数字の入力である。文字はコンピューター内部では文字コードを使って表される。…

【ヒューマンインターフェース】より

… 対話に使われたことばはコマンドである。しかし,コマンドをキーボードから入力するタイプの交流は操作性,信頼性,わかりやすさの点で,とりわけ,初心者ユーザーにとっては十分ではないため,新たな交流のタイプの実現が求められるようになった。 1984年に一般ユーザー向けに発売されたマッキントッシュ(Apple社)には,今では基盤的なHI技術となっている,グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)と直接操作性とが組み込まれた。…

※「キーボード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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