ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(読み)ギョレメこくりつこうえんとカッパドキアのがんくつぐん

世界遺産詳解 の解説

ギョレメこくりつこうえんとカッパドキアのがんくつぐん【ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群】

1985年に登録された世界遺産複合遺産)で、トルコカッパドキア地方ネヴシェヒル県にある国立公園。標高1200mの高地に岩石地帯が広がっており、カッパドキアの中心ギョレメ渓谷には不思議な形の岩が並んでいる。凝灰岩風化浸食などを何万年も繰り返すことにより形成された岩石群で、奇跡のような岩の造形を創造した。また6世紀頃からキリスト教徒が岩を掘り抜いて360を超える洞窟聖堂や洞窟修道院などを建造し、大きな地下都市も造られた。洞窟聖堂の中の美しいフレスコ画も重要な遺跡といえる。この歴史的な遺産の価値が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はGöreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア の解説

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群【ギョレメこくりつこうえんとカッパドキアのがんくつぐん】

トルコの中部アナトリア高原にあるカッパドキアは,凝灰岩の風化,浸食によって形成された奇岩が林立し,世界でも特異の景観を呈している。この地域に4世紀前後から迫害を逃れたキリスト教徒が横穴を掘って住み出し,6〜13世紀には300以上の岩窟教会堂や修道院が造られた。これらが集中するギョレメ国立公園には貴重な動植物も数多く存在している。1985年世界複合遺産に登録。

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