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クオリティ・ペーパー くおりてぃぺーぱーquality paper

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クオリティ・ペーパー
くおりてぃぺーぱー
quality paper

高級紙のこと。クオリティ・プレスquality pressともいう。ポピュラー・ペーパーpopular paper(大衆紙)に対する新聞として、イギリスで始まった。19世紀末の工業化と教育の普及に伴い、新聞は新たに労働者階層向けの大衆紙と、従来からの知識層向けの高級紙との二極分化が生じた。後者には『タイムズ』『ガーディアン』が属し、発行部数は大衆紙に比べはるかに少ないが、社会の指導者層に大きな影響力をもった。高級紙は、論説・ニュースの内容が優れ、影響力が大きく、自由・独立の一般紙であることが基本的な条件である。センセーショナルに大衆の感情に訴える新聞とは区別されるほか、たとえ影響力が強くても、政府や特定政治力に従属する新聞あるいは経済専門紙は、有力紙ではあっても高級紙とはよばない。報道志向の『ニューヨーク・タイムズ』(アメリカ)、評論中心の『ル・モンド』(フランス)などが代表例である。[小松原久夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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