クセ(曲)(読み)くせ

世界大百科事典 第2版の解説

能の用語。事の一種。中世の流行芸能である〈曲舞(くせまい)〉を取り入れたもので,七五調を基準とした叙事的韻文の楽曲。謡事の中でも長大な部類に属し,一曲の中心部分に位置する。謡の聞かせどころでもあるため,変化をつけるために字余りや字足らずの句を多用し,作曲上もリズムの変化に重点をおいている。多くはシテ役の物語りで,恋物語や軍(いくさ)語りなどの自己の体験を語る場合と,寺社縁起故事来歴などの伝聞を語る場合とがある。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

ブルーインパルス

航空自衛隊に所属し華麗なアクロバット飛行(展示飛行)を披露する専門チーム。現在のチームは3代目となり、正式名称は宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。チーム名の「青い衝撃」の意にちなん...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android