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クセ(曲) くせ

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世界大百科事典 第2版の解説

くせ【クセ(曲)】

能の用語。謡事の一種。中世の流行芸能である〈曲舞(くせまい)〉を取り入れたもので,七五調を基準とした叙事的韻文の楽曲。謡事の中でも長大な部類に属し,一曲の中心部分に位置する。謡の聞かせどころでもあるため,変化をつけるために字余り字足らずの句を多用し,作曲上もリズムの変化に重点をおいている。多くはシテ役の物語りで,恋物語や軍(いくさ)語りなどの自己の体験を語る場合と,寺社の縁起や故事来歴などの伝聞を語る場合とがある。

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