クミン(英語表記)cumin

翻訳|cumin

食の医学館の解説

クミン

クミンは中東、東南アジア、北アフリカ、アメリカなど、世界各地で多く用いられている、もっともポピュラーなスパイスの1つといえます。薬用植物としての歴史も古く、原産地のエジプトでは、数千年前から鎮痛剤、胃腸薬、ミイラの防腐剤などに利用されていました。
 また、中世ヨーロッパでは、男女間の貞節の象徴とされ、結婚式のとき、クミンをポケットへ忍ばせる風習があったといいます。
 クミンには主として、消化促進や駆風(くふう)(腸管内にたまったガスの排除)、解毒、鎮痛といった作用があります。具体的な症状としては、消化不良、腹痛、下痢(げり)、腹部膨満、発熱、かぜなどに効果を発揮します。
○食品としての使い方
 クミンには独特の強い芳香と、ほのかな辛みやにがみがあります。
 カレー粉のもっとも重要な構成材料の1つで、カレー特有の香りのベースはこのスパイス。カレーをつくるとき、タマネギなどを炒(いた)める前にクミンを軽く炒めて風味を油に移してやると、おいしさが一段とアップします。
 また、メキシコのチリコンカンや北アフリカのクスクス料理にも欠かせません。肉料理やミートソース、ピクルス、パンの風味付けにも好適です。
 ただ、独特の強い香りをもっているので、使いすぎに気をつけましょう。

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デジタル大辞泉プラスの解説

クミン

NHKの子供向けテレビ番組『すすめ!キッチン戦隊クックルン』(2013年放送開始)に登場するキャラクター。「キッチン戦隊クックルン」のメンバー。姉のリンゴ、兄のセージと共に、悪の軍団ダークイーターズと戦う。演者は幸田雛子。

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世界大百科事典 第2版の解説

クミン【cumin】

セリ科の一年草。弱々しい感じの植物で,高さ20~30cm。茎の下部につく葉は長柄があって卵形。上部の葉の葉柄は1~2cmで,葉身は全裂し,末端は長さ1~5cmの糸状になる。晩春に淡紅色または白色の小花をつける。果実は細い楕円形で長さ4~7mm。クミン実といって,カルム実(キャラウェー)の代用にする。成分はクミナール(CH3)2・CH・C6H4・CHOを含み,これが焼けるような辛みのもとである。スパイスとしてはチーズ,ザウアークラウト(酢漬けキャベツ),カレー粉原料,チリパウダーに混ぜる。

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大辞林 第三版の解説

クミン【cumin】

セリ科の一年草。地中海沿岸地方原産。キャラウェーに近縁。種子には辛みと苦みと芳香があり、香辛料、また健胃・駆風薬とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クミン
くみん
cumin
[学]Cuminum cyminum L.

セリ科の一年草。高さ約30センチメートル、茎は根元からも分枝し、葉はウイキョウのように細い線状に分裂し、無毛。複散形花序の小包片と総包片はいずれも細く線状に3裂し、花柄よりも長いのが特徴となる。花は白色あるいは紅色。果実は長さ約6ミリメートル、幅1.5ミリメートル、長楕円(ちょうだえん)形で両端はとがり、果皮にだけ毛がある。この果実をクミンと称して薬や料理、菓子の香辛料に用いる。原産地はトルキスタンで、現在はヨーロッパ南西部、北アフリカ、北アメリカ、インド、中国、シリア、チリで栽培され、また野生化している。治療薬としては健胃、整腸、鎮痙(ちんけい)、鎮静に用いられる。[長沢元夫]
 香辛料として用いられるのは長さ6ミリメートルくらいの種子で、クミンシードともいわれ、強い芳香と辛味とほろ苦味をもつ。もっとも古くから使われている香辛料で、古代エジプトの薬用植物一覧表、紀元前1500年に書かれた『エバース古文書』、『新約聖書』の「マタイ伝」第23章などにも記述がある。カレー粉やチリパウダーの重要な成分の一つで、スープ、シチュー、ケーキ、ピクルス、チーズ、ソーセージ、チャツネにもよくあう。[齋藤 浩]

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