コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クラッシュ症候群 クラッシュショウコウグン

デジタル大辞泉の解説

クラッシュ‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【クラッシュ症候群】

交通事故や地震などの災害時に、建物の倒壊などで四肢の筋肉に長時間圧迫が加えられ、その圧迫から解放されたあとに起こる全身障害。壊死した細胞から大量の細胞内成分が漏出高カリウム血症による褐色の尿、急性腎不全心不全などの症状を起こす。輸液療法血液透析などを行う。挫滅症候群。クラッシュシンドローム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クラッシュ症候群
クラッシュしょうこうぐん

挫滅症候群」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クラッシュ症候群
くらっしゅしょうこうぐん
crush syndrome

四肢の筋肉が持続的に長時間圧迫を受け(クラッシュ外傷)、圧迫解除後に起こる全身障害。四肢の局所の持続的圧迫による損傷で腎機能障害を伴う病態をクラッシュ外傷(圧挫(あつざ)損傷)として最初に報告したバイウォーターズEric Bywaters(1919―2003)にちなんでバイウォーターズ症候群ともいう。ほかに、圧迫症候群、圧挫症候群、挫滅症候群、挫傷症候群などともよばれる。日本では1995年(平成7)の阪神・淡路大震災の際に、倒壊した家屋の下敷きになったり、がれきに挟まれたりして傷病を負った人に多発したことで認知された。また、2005年(平成17)のJR福知山線脱線事故による負傷者についてもこの症状が問題となった。助け出され圧迫が解かれた際に、筋組織(骨格筋)が破壊され血中に大量のミオグロビンなどが放出されて横紋筋融解症を呈し、さらに急性腎(じん)不全を合併したり、高カリウム血症や脱水による循環不全などをきたしたりして死に至ることもある。ほかの原因としては、昏睡(こんすい)状態の持続や手術、ギプス固定のほか、ショックパンツ(下半身に装着して空気を送り込み、体幹に血液を集めて血圧を保持する器具)などの使用で特定の肢位を強いられること、同じ局所に持続して機械的刺激を受けることなどがあげられる。こうした場合、局所の発赤や腫脹(しゅちょう)および硬結、循環障害から筋肉や神経が侵され壊死(えし)に至る筋区画症候群(コンパートメント症候群)などを伴う。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

クラッシュ症候群の関連キーワード国立病院機構災害医療センター広域搬送拠点臨時医療施設広域医療搬送の対象急性腎不全CSM

今日のキーワード

阪神園芸

阪神電気鉄道株式会社の子会社で、兵庫県西宮市に本社を置く造園会社。正式名称は「阪神園芸株式会社」。1968年に設立された。環境緑化工事の施工・維持管理、公園植栽などの管理、観葉植物のリースといった業務...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

クラッシュ症候群の関連情報