フランスの作家バルビュスの長編小説。1919年刊。第一次世界大戦の従軍体験を描いた『砲火』(1916)の続編。まじめで平凡な勤め人の主人公が、戦場に駆り出されて瀕死(ひんし)の重傷を負い、戦争の不条理に目を開き、階級意識に目覚める。そして、人民を戦争に駆り立てる愛国心の欺瞞(ぎまん)、人民の生活と生命を犠牲にして省みない為政者の虚偽、為政者におもねる宗教界の偽善に激しい怒りを覚え、世界のプロレタリアートは一致団結して搾取階級を打倒し、民衆による自由平等の世界国家を樹立すべきで、この実現こそ人類永遠の真理、クラルテ(光)であると説く。
[稲田三吉]
『田辺貞之助訳『クラルテ』(岩波文庫)』
…1910年16歳で渡仏し苦学してパリ法科大学卒業。当時フランスではH.バルビュスを中心として,平和主義を唱えた社会主義文化運動であるクラルテ運動が広がっていたが小牧はこれに参加し,帰国後の21年に《種蒔く人》を創刊,反戦思想を唱えコミンテルンの紹介をした。アナ・ボル論争の最中にも小牧は両陣営との接触を保って運動の統一を守ろうとし,社会運動と芸術運動の新しい結びつきをつくった同誌からは,プロレタリア文学の新しい作家群が輩出した。…
…ドイツでは19年に〈プロレタリア文化同盟〉が結成され,E.トラー,B.ブレヒト,J.R.ベッヒャー,A.ゼーガースらがプロレタリア作家として活躍した。フランスでも同19年にバルビュスによって反戦と国際主義の立場に立つ〈クラルテClarté〉グループがつくられ,またL.アラゴンのようにシュルレアリスムからプロレタリア文学陣営に加わる詩人も出た。アメリカでは,ロシア革命のすぐれたルポルタージュを書いたジョン・リードを中心に〈ジョン・リード・グループ〉が結成され,ゴールドMichael Gold(1894‐1967),J.ドス・パソスらが参加した。…
※「クラルテ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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