クリステバ

百科事典マイペディア 「クリステバ」の意味・わかりやすい解説

クリステバ

ブルガリア生れのフランスの精神分析家,思想家。雑誌《テル・ケル》に参加し,フロイトラカンらの著作の読解から,象徴界参入以前の母子一体的な欲望を重視した独自の〈セミオティック〉理論を導いた。母性原理を中核とする彼女のテクスト理論や主体生成論は,フェミニズム理論にも大きな影響を及ぼしている。《セメイオチケ》(1969年),《中国の女たち》(1974年),《ポリローグ》(1977年),《恐怖権力》(1980年),《黒い太陽》(1987年)のほか,小説《サムライたち》(1990年)など,著書多数。作家ソレルス伴侶
→関連項目記号論ポスト構造主義

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