クルド労働者党(読み)くるどろうどうしゃとう(英語表記)Partiya Karkeran Kurdistan

知恵蔵mini 「クルド労働者党」の解説

クルド労働者党

中東民族集団クルド人」による国家の樹立を目指し、トルコ南東部を中心に活動する反政府武装組織。略称「PKK」。1970年代にアブドラ・オジャラン前身である左翼系武装組織「民族解放軍」の指導者となり、78年に現名称に変更した。オジャランが99年に拘束され服役し、2016年3月現在、事実上の指導者はムラット・カラユランとなっている。構成員は4000~5000名ほどで、1984年以降、トルコ政府などに対するテロを頻発させた。97年10月には、米国国務長官が同組織を「外国テロ組織」に指定。99年~2003年までは対話路線に変更しテロ行為を禁止したが、04年以降、外国人環境客などをも対象としたテロ行為を再開。13年にトルコ政府と停戦したものの、15年7月にトルコ政府が掃討作戦を再開して以来、対立が激化している。

(2016-3-17)

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デジタル大辞泉プラス 「クルド労働者党」の解説

クルド労働者党

《Partiya Karkeran Kurdistan》トルコ南東部で活動する分離主義過激組織。1978年、左翼系の武装組織「民族解放軍」が名称変更して設立。クルド人国家の樹立、クルド文化の保護目標に掲げる。トルコ政府および治安部隊に対するテロ攻撃のほか、外国人観光客の拉致などにも関与

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