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クログワイ Eleocharis kuroguwai Ohwi

世界大百科事典 第2版の解説

クログワイ【Eleocharis kuroguwai Ohwi】

沼沢地に生えるカヤツリグサ科多年草で,オモダカ科の料理用のクワイとは科を別にする植物である(イラスト)。水底の泥土中に長くはった根茎があり,その先端に直径6~10mmくらいの扁卵形の塊茎を作る。茎は根茎から出て,直立し,高さは80~100cm,幅3mmくらいの円筒形で,濃い緑色をしている。中は中空で,多数の横隔膜に仕切られ,指でおすとプチプチという音を立ててつぶれる。7~9月に出る小穂は円柱形で,長さ4cmくらい,茎の先端に1個つき,葉状苞はなく,淡褐色の鱗片が多数ある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クログワイ
くろぐわい / 黒慈姑
[学]Eleocharis kuroguwai Ohwi

カヤツリグサ科の多年草。茎は細い円柱状で高さ0.5~1メートル、葉は鞘(さや)状になって茎の下部を包み、葉身状の部分はない。秋に花茎を出し、先端に長さ5センチメートルほどの緑色円筒状の花穂をつける。秋、地下茎の先に直径1~2センチメートルの塊茎をつける。表面は黒褐色でつやがあり、内部は純白色。冬季に採集し、煮て食用とするが、あくが強い。本州中部地方以西の水田や小川など浅い水の泥中に自生する。近縁種のオオクログワイは大型の栽培種で、中国料理などに用いる。[星川清親]

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