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クロネッカー クロネッカーKronecker, Leopold

4件 の用語解説(クロネッカーの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロネッカー
Kronecker, Leopold

[生]1823.12.7. リグニッツ
[没]1891.12.29. ベルリン
ドイツの数学者。ユダヤ人商人の家庭に生れる。リグニッツのギムナジウムで,当時,同校の教師であった E.クンマーの影響を受け,整数論に異常な興味を示した。 1845年にベルリン大学で学位を取得。 30歳まで家業に励み,数学研究は余暇に行なった。生活に困らないだけの財をなしてから数学に転じ,ベルリン大学で教え (1861~83) ,クンマーの跡を継いで教授に就任 (83) 。楕円関数論,代数方程式論,代数的数の理論などの分野で多くの業績を残した。特に非構成的存在証明の意義に疑いをもち K.ワイエルシュトラスと論争し,また数学上の問題を自然数だけで解決しようと熱中,G.カントルの集合論をも排除し,J.デデキントの理論とも対立した。「神は整数のみを創造したもうた。その他の数はすべて人間の手になるものである」とは,彼の有名な言葉である。

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百科事典マイペディアの解説

クロネッカー

ドイツの数学者。ベルリン大学で数学を学び,一時銀行業に従事,1883年ベルリン大学教授。整数論,代数学,解析学に関し多方面の研究がある。数学を自然数に基づいて構成することを主張し,集合論を認めなかった。
→関連項目群論

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世界大百科事典 第2版の解説

クロネッカー【Leopold Kronecker】

1823‐91
ドイツの数学者。リーグニツ(現,ポーランドレグニツァ)で商人の子として生まれ,ベルリン大学やボン大学で学んだ後,1845年にベルリン大学で学位を得た。その後10年ほどは,伯父の仕事を継いで農場や銀行の管理をした。55年に,再びベルリンにいき数学の研究を始め,61年にベルリン・アカデミー会員,83年には,E.E.クンマーが引退した後,ベルリン大学教授となり,終生この職にあった。クロネッカーは,クンマーの影響の下にJ.W.R.デデキントイデアル論とは違ったやり方で代数的整数論の基礎を築いた。

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大辞林 第三版の解説

クロネッカー【Leopold Kronecker】

1823~1891) ドイツの数学者。方程式論・代数的整数論など、主として近代代数学に貢献。有限的に構成されるもののみを数学に認める立場をとり、直観主義の先駆者とされる。この立場からカントールの集合論にも強く反対した。

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世界大百科事典内のクロネッカーの言及

【整数論】より

…この関数は19世紀になって素数定理との関係からG.F.リーマンによって研究され,リーマンのゼータ関数と呼ばれている。またオイラーの始めた楕円積分の研究は,19世紀に入って,ガウス,N.H.アーベル,C.G.J.ヤコビ,F.G.アイゼンシュタイン,L.クロネッカーらにより発展し,整数論と深く関係していることが明らかにされてきた。18世紀には,オイラー以外にもJ.L.ラグランジュ,ルジャンドルらが,不定方程式や連分数の理論を中心に研究した。…

【体】より

…やがてJ.W.R.デデキントが体の概念を定義し,ガロア群を根の置換としてでなく,体の自己同型として考察した。L.クロネッカーは体Kの有限次代数拡大体を,多項式環K[x]の既約多項式f(x)によって,剰余類環K[x]/f(x)K[x]の形で与える考えを導入した。また古くから整数の扱いにあった〈pを法とする合同〉によって,p(素数)個の元からなる体も考察の対象になり,またヘンゼルK.Hensel(1861‐1941)のp進数の登場などにより,シュタイニッツE.Steinitz(1871‐1928)が,素体,分離代数的元,完全体などの概念の導入を含めて,体の理論を一つのまとまった形にした。…

※「クロネッカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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