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クロラミン chloramine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロラミン
chloramine

(1) アンモニアまたはその誘導体の水素原子を塩素原子で置き換えた形の化合物の総称。クロロアミンともいう。 (2) クロラミンTのことを薬局方でクロラミンという。 p -トルエンスルホニルクロロアミドナトリウムのことである。白色粉末。殺菌消毒剤。染料の脱色,抜染剤に利用される。なおクロラミンBはベンゼンスルホクロラミドナトリウムで,保存殺菌剤への用途がある。

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デジタル大辞泉の解説

クロラミン(chloramine)

アンモニアの水素原子を塩素原子で置換した化合物の総称。アンモニアと塩素を水に溶かした場合に生じ、次亜塩素酸遊離して殺菌・漂白作用を示す。置換する原子の個数によって、モノクロラミン(NH2Cl)、ジクロラミン(NHCl2)、トリクロラミン(NCl3、三塩化窒素)と呼び、ふつうクロラミンはモノクロラミンを指す。クロロアミン。

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大辞林 第三版の解説

クロラミン【chloramine】

アンモニアの水素原子を塩素原子で置換した化合物。モノクロロアミンとジクロロアミンがある。クロロアミン。
パラトルエンスルホン酸アミドを次亜塩素酸ナトリウムで処理して得られる白色の結晶性粉末。水やアルコールに可溶。強い酸化作用をもち、1~2パーセント水溶液は傷口の殺菌消毒剤として用いる。パラトルエンスルホニルクロルアミドナトリウム。クロラミン T 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クロラミン
くろらみん
chloramine

アンモニアNH3のH(水素)をCl(塩素)で置換した一連の化合物をいう。上水道の消毒法の一つにアンモニア塩素法があり、アンモニアと塩素を1対3の割合で同時に水中へ注入すると、クロラミン(NH2Cl、NHCl2)を生じ、徐々に次亜塩素酸HClOを遊離して殺菌作用を現す。殺菌力は弱いが水中の残留効果が認められ、クロラミン法ともよばれる。コストが高くつくことから日本では行われていない。塩素による飲料水の消毒の場合も、生成したクロラミンによる結合型有効塩素が残留効果を示している。この場合、水素イオン濃度(pH)の値に左右される。
 医薬用のクロラミンはクロラミンT(トシルクロルアミドナトリウムCH3C6H4SO2NClNa3H2O)のことで、トシルとはp(パラ)-トルエンスルホニル(C7H7SO2-)をいう。歯科領域では0.5~2%濃度液が根管清掃消毒剤として使われ、一般医薬面では傷口や口腔(こうくう)粘膜のほか、器具や手指および飲料水の消毒に使われたが、現在ではほとんど使用されず、日本薬局方でも削除されている。[幸保文治]

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