食の医学館 「グァバ」の解説
グァバ
《栄養と働き&調理のポイント》
グァバは熱帯アメリカ原産で、日本でも沖縄や鹿児島南部で栽培されています。
果実は球形、洋ナシ型があり、果肉の色も、白色から淡紅色まであります。
○栄養成分としての働き
グァバの特徴は、ビタミンCが豊富なことです。100gあたりの含有量は220mgと、くだもののなかでは第2位を誇り、中程度の大きさのものなら2分の1で1日の必要量を摂取することができます。このため美容はもちろん、かぜの予防にも有効です。
さらに赤肉種はカロテンが100g中600μgと多く、粘膜(ねんまく)の免疫力を高めます。
またカロテンには抗酸化作用があるので、肺がんなど粘膜のがん予防や老化防止に役立ちます。カロテンはビタミンCといっしょにとると、紫外線への抵抗力を増すことが知られています。
グァバの葉にはインスリンの作用に似た成分が含まれていて、この成分が血糖値を下げることが判明しており、軽度の糖尿病には効果が期待できます。
また糖質の分解を助け、エネルギーの代謝を促進するビタミンB群も含まれており、疲労回復にも期待ができます。