デジタル大辞泉 「グラス」の意味・読み・例文・類語
グラス(glass)
2 ガラス。「ステンド
3 眼鏡。「サン
[類語](1)コップ・タンブラー・ジョッキ・カップ・マグカップ・マグ・湯飲み・湯呑み茶碗/(2)ガラス
ドイツの代表的小説家。詩人,劇作家,版画家,彫刻家でもある。自由都市ダンチヒ(現,ポーランド領グダンスク)に生まれた。父はドイツ人で,母は西スラブ系少数民族のカシューブ人。第2次大戦に17歳で召集され,負傷し捕虜となり,1946年に釈放された。その後,西ドイツ各地で農事手伝い,坑夫,石工などをしながら彫刻と絵を学び,詩と戯曲を書きはじめ,文学集団〈47年グループ〉に参加。長編処女作《ブリキの太鼓Die Blechtrommel》(1959)で,3歳で成長を止めたダンチヒ生れの男オスカルの目を通して,大戦前から現在に及ぶ時代相を活写し,奔放でしばしば猥雑な着想と機知とユーモアあふれる語り口で一躍世界の注目を浴びた。中編《猫と鼠》(1961)と長編《犬の年》(1963)でも,故郷の少年時を回顧しつつ,時流に翻弄される小市民たちの姿に,厳しい視線を注いだ。この後,漸進的社会民主主義の立場から政治参加の姿勢を強め,中編《局部麻酔》(1969)や中編《蝸牛(かたつむり)の日記から》(1972)などにも,それが端的に示された。長編話題作《ひらめ》(1977)では,新石器時代から現代に至る人類の歴史を,各時代を代表する11人の料理女の生涯に託して,奇想天外なエピソードを連ねて紡ぎ出し,物語の楽しさを満喫させるが,その底には行動する作家の不屈の政治意識が秘められている。《ブリキの太鼓》はシュレンドルフ監督で映画化され,1979年度カンヌ映画祭グラン・プリを受賞した。
執筆者:宮原 朗
飲み物に用いるガラス製の食器で,英語glassはガラスと同義。コップという呼名もあるが,これはオランダ語kopに由来し,いまは平底の円筒型のものを指す。ガラス容器は繊細で色彩感に富み,また透明のものは中の溶体も見える特徴があり,多様なデザインと用途がある。一般的には材質はほとんどがソーダガラスであるが,カリクリスタルガラス,鉛クリスタルガラスも用いられる。後者は酸化鉛を含んだもので,含有率25%以上が上質とされ,カット加工をほどこしてカット・グラスとも呼ばれることが多い。大量生産品のグラスは機械で成型し,歪みの発生を防ぎ熱や衝撃に耐えるように,徐冷炉で時間をかけて冷ます。成型後に再び熱処理をして強度を高める方法もとられ,一般にはグラスがぶつかりやすい上縁部の口部強化が普及している。
形状は平底のものと,脚つきのものに大別され,前者にオールドファッション,タンブラー,後者にゴブレット,ワイングラスがある。ワイングラスはワインの生産地の伝統を受けついで用いる型も異なるが,香りを逃がさないよう口がすぼまった形が基本で,注ぐときも半分から7分目くらいにとどめておく。ワインのテストでは容量215mlのISO(国際標準規格)のグラスに50mlを入れて,色,香り,味を調べる。
→ガラス工芸
執筆者:徳村 薫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
… カクテルはショートドリンクとロングドリンクに分けられる。ショートドリンクは,アルコール分の強いものを主として脚のついたグラスで飲むもの。ロングドリンクはトールドリンクともいい,タンブラーなど背の高いグラスに入れた飲み物の意で,分量が多いからアルコールは弱めとなる。…
※「グラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...