グラム(英語表記)Zénobe Théophile Gramme

デジタル大辞泉 「グラム」の意味・読み・例文・類語

グラム(Hans Christian Joachim Gram)

[1853~1938]オランダ医者。1884年にグラム染色完成

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改訂新版 世界大百科事典 「グラム」の意味・わかりやすい解説

グラム
Zénobe Théophile Gramme
生没年:1826-1901

実用性のある発電機を製造したことで著名な電気技術者。ベルギーに生まれ,指物師として修業した。1853年に大きな永久磁石を使った発電機を製造していたパリのアリアンス社Société L'Allianceに入ってから物理を勉強した。パチノッティA.Pacinotti(1841-1912)によって発明された環状電機子をグラムは再発明し,発電機に適用した(グラム発電機の発売は1870年)。グラム発電機では,絶縁コーティングした鉄線を巻いて電機子鉄心にするなどのくふうがされており,大きさ,重量の割りに大出力で経済性が高かった。直流発電機グラム機械でもってひとまず完成したということができる。グラム機械は各国で生産され,〈グラム機械〉という語は直流機代名詞のように使われた。78年にグラムは実用性のある最初の交流機を発売した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラム」の意味・わかりやすい解説

グラム(Zénobe Théophile Gramme)
ぐらむ
Zénobe Théophile Gramme
(1826―1901)

ベルギーの電気技術者。早くから建具屋の見習いとして働いた。成人してのちパリの電気機器製造会社に勤め、電気技術の研究を始めた。当時は各地で実用的な発電機を目ざして試行錯誤が繰り返されていたが、1870年、パチノッティの環状電機子を改良し、均一電流が得られる最初の実用的な直流発電機を製作した。翌1871年グラム商会を設立し、その改良と製作にあたった。グラム発電機は磁石発電機に比べ高効率で、寸法と重量が小さく、しかも大出力であったため、灯台照明用を中心に急速に普及した。

高橋智子]


グラム(単位)
ぐらむ
gramme

CGS単位系基本単位。1キログラムの1000分の1。記号はg。グラムはまた基本的なメートル法単位で、0.002205常用ポンドに相当し、4℃の純粋な水の1立方センチメートルの質量に相当する。名称は、「小さい重さ」というギリシア語グラーンマgrammaに由来する。

[小泉袈裟勝]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラム」の意味・わかりやすい解説

グラム
Gramme, Zénobe Théophile

[生]1826.4.4. イェヘ=ボデグネ
[没]1901.1.20. ボア=コロンブ
ベルギーの電気技師。 1856年,パリの電気器械工場に入り,さまざまな電気機器の考案,改良を手がけた。 69年に直流発電機を考案,71年フランス科学アカデミーに試作品 (グラム・ダイナモ) を提出。のちに発電機製造工場を設立。 73年のウィーン万国博覧会でのグラム・ダイナモの実演中,偶然発電機が電動機としても作動することを発見した話は有名。その後の電気産業の発展に重大な寄与をなした。

グラム
gram

質量の単位。記号はg。CGS単位系では基本単位であるが,SIではキログラムが基本単位であって,その 1000分の1の質量を表わす。ただし SIでも,質量の単位の 10の整数乗倍の名称はgに接頭語をつけて表わすので注意を要する。たとえば 106g は 1Mgで表わす。単位名はギリシア語のグラマ (小さなおもり石) に由来する。

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デジタル大辞泉プラス 「グラム」の解説

グラム

《Gram》架空の武器のひとつ。北欧神話に登場する剣。主神オーディンから英雄シグムンドに与えられ、その死後、息子シグルズが所持した。石や鉄でも容易に切り裂くことができたとされる。

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百科事典マイペディア 「グラム」の意味・わかりやすい解説

グラム

質量のCGS単位。記号g。1kgの1000分の1。→キログラム

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化学辞典 第2版 「グラム」の解説

グラム
グラム
gram

質量の単位の一種.記号 g.キログラムの1000分の1と定義される.

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単位名がわかる辞典 「グラム」の解説

グラム【gramme〈フランス〉】

CGS単位系における質量の基本単位。記号は「g」。1gは国際キログラム原器の質量の1000分の1。SI基本単位kgの補助単位。

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