翻訳|Grand Canyon
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
アメリカ合衆国南西部,コロラド川中流部の大峡谷。アリゾナ州北西部にあり,付近一帯は1919年指定のグランド・キャニオン国立公園(面積2726km2)。コロラド川がコロラド高原を刻んだ峡谷で,谷の深さが1600m以上に達するところもある。多くの段丘をもつ絶壁が400km以上にわたって連続し異様な景観をなす。谷壁の地層はほぼ水平で,最下部は最古の始生代,最上部は新生代の地層からなる。地層の色彩はさまざまだが,乾燥地域のため全体としては赤みを帯びている。両岸をつなぐ橋は狭い吊橋が1本あるだけで,自動車は通れない。下流部はミード湖国立レクリエーション地域に指定されている。冒険的な川下り,ラス・ベガスからの遊覧飛行でも知られる観光地である。1540年にスペイン人G.L.deカルデナスが白人としては最初にこの地を訪れ,スペイン語で〈大峡谷Grand Cañon〉と呼んだ。
執筆者:正井 泰夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…また,乾燥気候下にあり,谷壁斜面上で雨食や風化が進まない地域の方が峡谷の形成に好都合な条件を備えている。世界的に有名なアメリカ合衆国のグランド・キャニオンは,コロラド川がコロラド高原を延長450kmにわたって平均1600mの深さに下刻した結果である。また同国のヨセミテ峡谷は花コウ岩の垂直な絶壁で知られるが,峡谷の原形は氷河の浸食によってできたものである。…
※「グランドキャニオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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