アメリカの深海掘削船。1967年3月進水。長さ122m,中央部に高さ61mの掘削用やぐらをもつ。排水量1万1000トン。約6000mの海底を掘削できる。このため,海底においたソナーの音波を受け,4個のサイドスラスターとメインスクリューを操作し船の位置を一定に保つ装置と,ドリルの先をいったん引き上げ,ふたたび同じ孔に入れる装置をもつ。JOIDES(ジヨイデス)計画のためにアメリカ科学財団の基金で建造され,国際協同計画IPOD(アイポツド)で使用された。この間,世界の各大洋の海底年代の測定,堆積構造の調査などを行い,海洋底拡大説の立証など地球科学に大きな成果を収めた。
→深海掘削計画
執筆者:佐藤 任弘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…DSDPでは,モホール計画の失敗を教訓として,モホ面まで貫くという意図はあきらめたが,もっと浅い掘削によって深海堆積物や地殻上部を研究しようというもので,当初はアメリカの数個の海洋研究所が合同・立案し,JOIDES(ジヨイデス)(Joint Oceanographic Institutions Deep Earth Sampling Program)の名のもとに1968年開始された。掘削船としてはグロマー・チャレンジャー号Glomar Challenger(1万1000トン)が使用されてきた。1976年以来,この計画は米,日,英,仏,独,ソ連の国際協同によるIPOD(アイポツド)(International Programme of Ocean Drilling)となり,1983年秋,第96節航海をもって終了した。…
…DSDPでは,モホール計画の失敗を教訓として,モホ面まで貫くという意図はあきらめたが,もっと浅い掘削によって深海堆積物や地殻上部を研究しようというもので,当初はアメリカの数個の海洋研究所が合同・立案し,JOIDES(ジヨイデス)(Joint Oceanographic Institutions Deep Earth Sampling Program)の名のもとに1968年開始された。掘削船としてはグロマー・チャレンジャー号Glomar Challenger(1万1000トン)が使用されてきた。1976年以来,この計画は米,日,英,仏,独,ソ連の国際協同によるIPOD(アイポツド)(International Programme of Ocean Drilling)となり,1983年秋,第96節航海をもって終了した。…
※「グロマーチャレンジャー号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新