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ケッセル Kessel, Joseph

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケッセル
Kessel, Joseph

[生]1898.2.10. アルゼンチン,クララ
[没]1979.7.23. パリ近郊アベルヌ
フランスの小説家ジャーナリスト。ロシア人の両親をもち,最初ロシアで教育を受けた。ロシア革命に取材した『赤い草原』 La Steppe rouge (1922) ,飛行士体験を小説化した『搭乗員』L'Équipage (23) を発表して注目された。次いで『王侯の夜』 Nuits de Princes (23) ,『昼顔』 Belle de jour (29) などにより作家としての地位を確立。第2次世界大戦中は対独レジスタンスに参加。解放後,その体験を4巻の大作にまとめたのが『幸福のあとに来るもの』 Le Tour du malheur (50) で,ジャーナリストとしての冷静な観察眼と豊かな想像力がとけあって,大衆的な一種の行動文学を生み出している。アカデミー・フランセーズ会員 (62) 。

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百科事典マイペディアの解説

ケッセル

フランスの作家。アルゼンチン生れのロシア系。冒険と行動の小説が特色。作品は《とらわれの人びと》《王侯たちの夜》,《昼顔》(1929年),《幸福の後に来るもの》4巻(1950年)など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ケッセル【Joseph Kessel】

1898‐1979
フランスの小説家,ジャーナリスト。ユダヤ系ロシア人を父としてアルゼンチンに生まれ,ロシアとパリで学んだ。パリで第1次大戦にあい,新聞記者として活動をはじめるとともに空軍に志願して空中戦を経験した。この時に知った闘う男の友情以後の作品の主要なテーマとなる。作家としてはロシアを舞台とする《赤い草原》(1922)が処女作,《プリンスたちの夜》(1928)ではアカデミー賞受賞。一方《搭乗員》(1923)から《空の大隊》(1946)にいたる戦争小説で人気を博した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケッセル
けっせる
Joseph Kessel
(1898―1979)

フランスの小説家。ユダヤ系ロシア人としてアルゼンチンに生まれる。ロシア、フランス両国で教育を受けてジャーナリストとなる。第一次世界大戦中は航空士官、その後シベリア踏査などに参加。以後世界各地の大事件をルポルタージュする。その体験から『赤い草原』(1922)、『搭乗員』(1923)を書いて認められ、またスペイン内乱、抗独レジスタンス体験から、『影の軍隊』(1946)、両大戦間期の壮大なパノラマ『幸福の後に来るもの』(1950)、イスラエル建国の物語『愛と火の大地』(1961)、アフガン戦士の冒険『騎兵』(1968)などを書いた。つねに激動のなかに身を置いて冒険の精神を生きた著者の作品は、いずれも世界のリアルな描写のうちに、行動に輝く生命を表現している。また人妻の売春を主題に特異な心理を描く『昼顔』(1928)、人と動物の心を描く『ライオン』(1958)などを含め、多産な創作活動を示した。アカデミー・フランセーズ会員。[小林 茂]
『堀口大学訳『昼顔』(新潮文庫)』

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