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ケナガネズミ Diplothrix legata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケナガネズミ
Diplothrix legata

齧歯目ネズミ科。体長 22~25cm,尾長 20~33cm。体は巨大で,長さ 6cmもの剛毛が体の背面に生えている。体の背面は黄褐色腹面灰褐色で,尾の先端部が白い。森林にすみ,夜間活動するといわれる。性質は温和。木登りがうまく,ほとんど樹上で生活し,カシの実などの種子木の葉を食べる。分布奄美大島徳之島ならびに沖縄本島に限られ,生息数は少く,またしばしばハブに襲われる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ケナガネズミ

奄美大島と徳之島、沖縄本島だけに生息する日本産最大のネズミで、成獣の体長は約25センチ、尾の長さ約30センチ。背中に長い毛が生えているのが名前の由来とされる。夜行性で、昼間は樹洞で休み、夜は主に樹上で活動する。生態は不明な点が多いが、秋から冬が繁殖期と推定されている。

(2016-01-14 朝日新聞 朝刊 鹿児島全県・1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケナガネズミ
けながねずみ / 毛長鼠
Okinawa long-haired rat
[学]Diplothrix legata

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目ネズミ科の動物。奄美大島(あまみおおしま)、徳之島、沖縄本島の森林に生息する。日本の固有種では最大のネズミで、頭胴長25~30センチメートル、尾長30~35センチメートル。体表面に約6センチメートルの剛毛が粗くあるのでこの名がある。尾の先端の約3分の1は白色なので、地元では尾白ネズミとよぶ。主として樹上で生活し、樹洞に巣をつくるが、しばしば地上を行動し草むらに巣をつくることもある。食物は昆虫やシイの実が多い。飼育下ではリンゴやサツマイモなども食べ、よくなれる。産子数は2~5匹。国の天然記念物に指定されたが、森林伐採で巨木が激減したため、最近ではその姿をみかけることが少なくなった。[林 良博]

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