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ケルテース ケルテース Kertész,Imre

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケルテース
ケルテース
Kertész,Imre

[生]1929.11.9. ブダペスト
ハンガリーの作家。ユダヤ系ハンガリー人として生れる。第2次世界大戦中に 14歳でポーランドアウシュウィッツ収容所へ送られ,その後,ドイツブーヘンワルト収容所に移されて,1945年ドイツ敗戦により解放された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケルテース
けるてーす
Kertsz Imre
(1929―2016)

ハンガリーの作家。ブダペストに生まれる。ユダヤ系ハンガリー人であったため、第二次世界大戦中の1944年、14歳でポーランドのオシフィエンチムアウシュヴィッツ強制収容所に送られ、その後ドイツにあるブッヘンワルト収容所に移送された。戦後は、1948~1951年までブダペストの新聞記者として活動。解雇後2年間の兵役についた。その後は、ニーチェやウィットゲンシュタイン、フロイトなどのドイツ語作品の翻訳などを行っていた。
 最初の作品、『運命ではなく』(1975)は、ナチス・ドイツによるユダヤ人排除政策にあった少年が、強制収容所に入れられ、過酷な現実と対峙(たいじ)する姿を活写した自伝的小説であり、『挫折(ざせつ)』(1988)や『生まれなかった子のためのカディッシュ』(1990)とともにホロコースト三部作を構成している。また、エッセイ集の『文化としてのホロコースト』(1993)も有名である。彼のこれらの作品は、強制収容所の実体験を淡々と描写しており、ホロコーストの「脱神話化・普遍化」を行ったとして、ハンガリー国内よりもドイツやアメリカなど諸外国で高く評価されている。2002年、ノーベル文学賞受賞。[編集部]
『岩崎悦子訳『運命ではなく』(2003・国書刊行会)』

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