ゲイツ(英語表記)Gates III, William Henry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲイツ
Gates III, William Henry

[生]1955.10.28. シアトル
アメリカのコンピュータプログラマー,実業家。通称ビル・ゲイツ。 1975年に世界で初めてのコンピュータソフトウエア会社,マイクロソフトを創設。ハイスクール時代に学校の給与システムをコンピュータ化するプログラマーを集める手助けをし,次いで地方行政機関に交通量を調査するシステムを販売するための会社,トラフォデータ Traf-O-Dataを設立した。 19歳のときハーバード大学を中退,ハイスクール時代の友人 P.アレンとマイクロソフト社を創立し,大型コンピュータで採用されていたプログラミング言語である BASICを当時一般市場で入手可能になったばかりのマイクロコンピュータで使用できるように修正する仕事を始めた。次いでIBMからの依頼に基づき,ハードウエアメーカーのシアトル・コンピュータ・プロダクツ Seattle Computer Productsからパーソナル・コンピュータ (パソコン) 用のオペレーティングシステム OS,SCP-DOSを買い取って修正を加え IBMのパソコン用に PC-DOSを開発。 1981年に IBM初のパソコンが発売されるのと同時にこの PC-DOSを自社製品 MS-DOSとして発売,1980年代中頃には MS-DOSはアメリカのパソコンの OSとして業界標準となった。 MS-DOSの普及に伴いゲイツは財務処理のための表計算やワードプロセッサなどのアプリケーションソフトウエアの開発も始め,1980年代の終わりにはマイクロソフトをアメリカ有数のソフトウエア会社に育て上げた。またパソコンの操作をコマンドを打鍵する方法からマウスで画面上のシンボルを指示する方法へと大きく改善したウィンドウズ Windowsのバージョン 1.0を 1985年に発売,たび重なる修正を加え実用面での使用に耐えうるバージョン 3.0を 1990年に完成させ,MS-DOSからウィンドウズへという新たな OSの展開に道筋をつけた。 1993年にはウィンドウズのバージョン 3.0およびその改善 (上位) バージョンは全米で毎月平均 100万個の売り上げを記録し,マイクロソフトは全世界のパソコンの OSの 90%を占めるにいたった。この間,1986年 31歳のときにゲイツはマイクロソフトの株式を公開して巨万の富を築いた。 1995年にはさらなる改善を加えたウィンドウズ 95を大々的に発表,その後もウィンドウズ 98,2000,XPなどを次々と開発し,ゲイツはマイクロソフトを世界最大のコンピュータソフトウエア会社にした。

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百科事典マイペディアの解説

ゲイツ

米国のコンピューター・プログラマー,実業家。マイクロソフト社の創業者の一人。本名William(Bill)Henry Gates III。シアトル生れ。1975年,ハーバード大学在学中に幼なじみのポール・アレン〔1954-〕とソフトウェア会社マイクロソフトを設立し,1981年,パソコンの基本OSであるMS-DOSをIBM社と共同開発。同社は1990年,Windows 3.0を発表,パソコンの普及に伴って急成長をとげた。ゲイツは1992年,36歳でアメリカ長者番付第1位となった。1999年同社CEO(最高経営責任者)を辞任し,チーフ・ソフトウェア・アーキテクトに就任。妻メリンダと共に難病撲滅や教育支援の基金を設立するなど,慈善家としても知られる。
→関連項目ジョブズ

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