コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ゲジ Thereuonema tuberculata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲジ
Thereuonema tuberculata

ムカデ綱ゲジ目ゲジ科。通称ゲジゲジ。体長 2.5cm。灰黄緑色地に暗緑色の3縦帯が走る。 15対の歩脚は著しく長い。7月上旬~11月上旬に産卵し,卵を1個ずつ泥で包む。孵化した幼虫は4対の歩脚をもち,第2期幼虫で5対,その後脱皮ごとに2対ずつ歩脚を増し,第6期幼虫で 13対となる。その次の脱皮で 15対となり,性未熟期を終る。さらに脱皮を続けて成熟前期,偽成熟期を経て成体となる。北海道南部から東南アジアにかけて広く分布し,屋内にすむ。なおゲジ科 Scutigeridaeは普通3年で成体となり,寿命は5~6年である。世界に約 130種,そのうち日本産は2種である。 (→改形類 , ムカデ類 )

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

ゲジ

ゲジゲジとも。節足動物唇脚綱。ムカデに近い。体長2.5cm。灰黄緑色の地に暗緑色の縦じまが3本。1対の触角と15対の脚はいずれも長い。複眼に似た眼をもち,昼間はうす暗い所に隠れ,夜出て小昆虫を食べる。
→関連項目ムカデ(百足)

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゲジ
げじ / 蚰蜒
house-centipede

節足動物門唇脚(しんきゃく)綱ゲジ目Scutigeromorphaの陸生動物の総称。ゲジゲジともいう。ムカデ類にごく近縁な動物であるが、背板が外見上8枚しかなく、そのおのおのの後縁中央に呼吸孔(気門)があるので背気門類ともいう。胸板は15個で、歩肢(ほし)も15対ある。触角も歩肢も数多い節に分かれ、細長くしなやかで、音もなくすばやく走り回る。敵に襲われると歩肢を切断して逃げる(自切)。
 昆虫と同じような大きく発達した複眼を1対もち、おもに草むらに生活していて小昆虫などを捕食している。一見、全身が脚(あし)だらけという感じで、不愉快な動物の代表にされるが、家屋内にもしばしば出没し、屋内にすむゴキブリやナンキンムシなどを餌(えさ)としている隠れた益虫である。6~11月ごろまでの間、成熟した雌は断続的に産卵する。卵は1個ずつ表面に泥をなすりつけられ、地表の割れ目に放置される。3週間ぐらいで孵化(ふか)した幼虫は4対の歩肢しかないが、脱皮ごとに胴節数と歩肢対数が増えてゆき、約2年を経て成体になる。越冬は幼虫か成虫で行われるが、野外では洞穴の中で越冬している集団がみられる。
 日本には、体長3センチメートル以下で3本の青緑色の縦筋(すじ)のあるゲジが全国に分布し、それより大形で背が黒く、各背板後縁が赤橙(せきとう)色の斑紋(はんもん)となっているオオゲジが関東地方以南に分布している。日本では古くから「ゲジゲジに頭をなめられるとはげになる」という俗説があるが、そのような事実はなく、気味悪くてもゲジ類が人に害を与えることはまったくない。[篠原圭三郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

ゲジの関連キーワードヴァーツラフ クチェラV. フレーブニコフムカデ(蜈蚣∥百足)ウラジロゲジゲジゴケS.R. アブダラブルーナイル川フレーブニコフゲジゲジシダ池原 魚眠洞ゲジ(蚰蜒)ハルツーム州ゲズィーラ島カイロタワーマルピーギ管スワヒリ人半田あかりPLUTO下条 桂谷ワドマダニインバーバ

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ゲジの関連情報