コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ゲル・マン Murray Gell‐Mann

世界大百科事典 第2版の解説

ゲル・マン【Murray Gell‐Mann】

1929‐
アメリカの理論物理学者。1948年イェール大学を卒業したのちマサチューセッツ工科大学へ進み,51年に学位を得た。その後,プリンストン高級研究所,シカゴ大学を経て,55年にカリフォルニア工科大学へ移り,56年同教授となる。宇宙線中で発見された新しい素粒子のふるまいを説明するために,1953年新しい量子数としてストレンジネスを導入(同様のことを中野董夫,西島和彦も独立に行った)。また素粒子(ハドロン)の分類に関して61年に八道説を唱え,64年には,八道説に従うハドロンの構成粒子として電子の1/3,2/3などの電荷をもつクォークの存在を提唱するなど,素粒子物理学の発展に大いに貢献した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のゲル・マンの言及

【クォーク】より

…陽子と中性子およびそれらの間に交換されるπ中間子などは素粒子と呼ばれ,従来はこれ以上分割することのできない究極の粒子と考えられてきた。しかし,新しい素粒子が次々と発見されてその数が増えるとともに,M.ゲル・マン,G.ツワイクはこれらの粒子も複合体であり,さらに小さいクォークと呼ばれる超素粒子で構成されているとする説(クォーク説)を提唱した。クォークそのものが見つかったわけではないが(理由は後述),加速器を用いての実験などの結果は,このクォーク説を裏づけており,現在,クォークの存在は確実なものとされている。…

【ストレンジネス】より

…その後このような粒子としてK中間子,シグマ粒子(Σ)などの存在が明らかとなったが,これらの粒子がきわめて短時間につくられるのに,いったんできてしまうと平均寿命は予期されるものより大幅に長いことの説明はできず,このため,これらの新粒子は奇妙な粒子strange particleと総称された。53年西島和彦およびM.ゲル・マンらは,素粒子はアイソスピンとバリオン数のほかにもう一つの量子数を帯びていて,その数の和が強い相互作用や電磁相互作用では保存するという理論を提唱,ゲル・マンはこの新しい量子数をストレンジネスと呼んだ。ストレンジネスが保存される反応が一度に起こるのが強い相互作用で,保存されない反応は弱い相互作用で長時間かかって崩壊すると考えると,つくられるときはきわめて短い間につくられるのに,いったんできてしまうと平均寿命が長いという奇妙な性質をうまく説明できる。…

【素粒子】より

…二つのV粒子が同時に見られる確率はそれらが独立ならば極端に小さいはずだから,ひんぱんに起こるということは,一つの反応でそれらが同時につくられたとみるべきである。これらを説明するために,53年,西島和彦と中野董夫,M.ゲル・マンはそれぞれ独立に,すべてのハドロンは電荷とバリオン数のほかに新しい量子数としてストレンジネス(奇妙さ)strangeness(ゲル・マンの命名)をもち,このストレンジネスの和が強い相互作用や電磁相互作用では保存されるという考え(中野=西島=ゲル・マンの法則)を提唱した。ここでストレンジネスSは,粒子の電荷をQ,アイソスピンの第3成分をI3,バリオン数をB,電気素量をeとして,Qe(I3B/2+S/2)で定義される。…

※「ゲル・マン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ゲル・マンの関連キーワードフンデルトシャフトフレーバー自由度SU(3)対称性ゲル=マンの関係ドイツ英雄伝説スウェーデン語グリムの法則ノルウェー語ゲルマン語派デンマーク語ミュレンホフノビアールゲルマニアサリカ法典オーディンフラマン語民族大移動フランク族ゲルマン法ゲルマン人

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ゲル・マンの関連情報