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コエンドロ コエンドロ Coriandrum sativum; coriander

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コエンドロ
コエンドロ
Coriandrum sativum; coriander

セリ科の一年草で,南ヨーロッパ原産。全草に独特の香気があり,薬味とするため地中海地方をはじめアジア南アメリカなどで広く栽培される。茎は高さ 30~60cmとなり,まばらに分枝する。根葉は大きな羽状複葉,茎葉は裂片が細い羽状複葉で,ともに柄の基部は鞘となる。

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デジタル大辞泉の解説

コエンドロ(〈ポルトガル〉coentro)

セリ科の一年草。東ヨーロッパの原産。高さ30~60センチ。葉は羽状に細かく裂け、互生する。夏、小花が多数集まってつく。実を香料や薬用に、若葉を食用にする。胡荽(こすい)。胡菜(こさい)。香菜(シャンツァイ)。コリアンダーパクチー

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百科事典マイペディアの解説

コエンドロ

コリアンダー

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栄養・生化学辞典の解説

コエンドロ

 →コリアンダー

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世界大百科事典 第2版の解説

コエンドロ【Coriandrum sativum L.】

コリアンダーcorianderともいう。地中海沿岸原産のセリ科の一年草または二年草。生葉を香味料として,魚や肉料理に添える。果実はカレーその他の料理の調味料に用いるほか,胡荽子(こずいし)または胡荽実といい,健胃・駆風薬とする。精油0.8~1%,脂肪10~20%を含む。茎は高さ30~90cm。まばらに分枝する。葉は羽状に裂け,セロリの葉に似ている。全草に特有の臭気がある。初夏に各枝の先に小さい白花をつける。

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大辞林 第三版の解説

コエンドロ【coentro】

セリ科の一年草。南ヨーロッパ原産。茎高30~60センチメートル。細裂した羽状複葉を互生。夏、茎の先に白色の小花を散状に多数つける。芳香があり若葉は食用、果実は香辛料や健胃・去痰きよたん薬などとする。胡荽こすい。コニシ。コリアンダー。香菜こうさい・シヤンツアイ。パクチー。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コエンドロ
こえんどろ
coentroポルトガル語
coriander英語
[学]Coriandrum sativum L.

セリ科の一、二年草。英語名によってコリアンダーともいう。地中海沿岸原産で、香辛料として栽培される。茎は高さ30~90センチメートルで、まばらに分枝する。葉は柄の長い羽状複葉でやわらかい。初夏、枝先に小さい白色花を複散形花序につけ、花序の周辺の花の外側の花弁が大きい。果実は球形で、径3~5ミリメートル、2個の半球状の分果が対(つい)になっている。9月ごろ熟し、レモンとセージをあわせたような芳香をもつ。未熟な果実や茎葉には特有の臭気があり、コリアンダーは、ナンキンムシのにおいに似ていることから、ナンキンムシkorisのアニスannonという意味でCoriandrumの属名ができた。
 現在はインド、インドネシア、マレーシア、さらにハンガリー、ポーランドなどの東部ヨーロッパ諸国、アルゼンチン、アメリカなどが主産地である。日本へは10世紀以前に中国から渡来し、江戸時代にはポルトガル人が伝えたので、ポルトガル語のcoentroからコエンドロとよばれるようになったらしい。初めは日本人の嗜好(しこう)にはあわず、普及していなかったが、第二次世界大戦後はハーブの一つとして、コリアンダーの名で一般に知られるようになった。さらにエスニック料理の普及により、タイ語名のパクチー、中国語名のシャンツァイ(香菜)の名でも知られるようになった。[星川清親・齋藤 浩]

利用

春または秋に種子を播(ま)き、若苗の茎葉を摘んで利用する。スープ、サラダ、和(あ)え物、油炒(いた)め、肉料理、塩漬けなどに用いる。中国料理のほか、タイ料理のトムヤムクンにも欠かせない。果実はリナロールを主成分とする精油0.8~1%、ペトロセリン酸を主とする脂肪10~20%を含み、胡(こずいし)または胡実といって健胃、駆虫薬とする。香辛料としての利用も広く、果実のまま、または粉末にしたものが市販され、果実はピクルスやソーセージに、粉末は魚料理のソース、カレー、キャンディー、パン、クッキーに混ぜて利用する。古代ローマ時代には肉の保存に使われていたし、聖書にも出ていることから、かなり昔から使われていたことがわかる。中世の愛の媚薬(びやく)としても有名である。[星川清親・齋藤 浩]

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世界大百科事典内のコエンドロの言及

【香辛料】より

…その薑蒜類には,辛夷(こぶし),蘭(あららぎ)などいまでは使わぬものや,クルミのようなものも交じっているが,あとはショウガ,サンショウ,ワサビ,からし,タデ,橘皮(たちばなのかわ)といったものが並び,これらにトウガラシとコショウを加えると,おおむね近代以前の日本の香辛料は尽くせることになる。もう一つ〈こにし〉という珍しい名があるが,これは胡荽(こすい),胡と書き,コエンドロの古名である。コエンドロはコリアンダーで,いまの日本料理には使われないが,《和名抄》はこれを〈魚膾尤為要〉と魚の生食には必須だとしており,《延喜式》には宮廷での用途のため他の蔬菜(そさい)と並んで耕作の規定があり,天皇の食事にも用いられたことがわかる。…

【中国野菜】より

…エンツァイ(甕菜)(イラスト)はヨウサイまたはカンコンともいい,ヒルガオ科のつる性野菜。インサイ(胡荽)は異名が多く,エンスイともいい,日本ではコエンドロという。タンパラはバイアムともいい,日本ではヒユナ(莧菜),ジャワホウレンソウともいう。…

【中国料理】より

…肉と鳥の料理に使ったり甘い飲物にもふりかけて使う。 香菜芫荽,香荽,コエンドロ,コリアンダー。いため物やスープに,またはタレの中に刻みこんで使ったり,前菜の飾り付けや,魚と肉料理の上に散らして色と香りを添えるのに使う香味野菜。…

【肉食】より

…たとえば,コショウは奈良時代以来輸入されていたが,室町時代以後うどんの薬味とされたくらいで,いっこうに用途がひろがらず,トウガラシが伝来するとまもなくその薬味の座をあけ渡してしまった。また,どういう使い方をされたのか不明だが,コエンドロ(コリアンダー)が天皇の食膳に供されるために栽培されていたことが《延喜式》に見えるが,その後はまったく使われた形跡がない。もし,日本の獣肉食がもっと盛んで多様化されていれば,これらの利用,栽培も続けられていたと思われる。…

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