コッテ(読み)こって(英語表記)Charles Cottet

日本大百科全書(ニッポニカ)「コッテ」の解説

コッテ
こって
Charles Cottet
(1863―1925)

フランスの画家。アカデミー・ジュリアンに学び、スペイン、アルジェリア、エジプト、イタリアを旅行し、1888年ポンタバン村をみいだし、彼の社会的、写実主義的な関心と、悲劇的表現への傾斜は、ブルターニュの漁師たちの貧しい生活を好個の対象とならしめた。『海の国にて』(1898・パリ国立近代美術館)などが代表作。その表現主義的傾向と黒を多用した暗い色調のために、リュシアン・シモンたちとともに「黒の連帯(バンド・ノワール)」と名づけられた。松方コレクションなどにコッテが多いのは、20世紀初頭の評価を物語っている。

中山公男

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「コッテ」の解説

コッテ
Cottet, Charles

[生]1863.7.12. ルピュイ
[]1925.9. パリ
フランスの画家。 1882年よりパリで絵画を学ぶ。初め P.シャバンヌの影響を受け印象派的な傾向を示す。 89年のサロンに初出品。ブルターニュを好み,素朴な農村漁村情景を描いて有名になる。その頃の絵画はゴーガン画風に近い。暗い色調による情景描写は孤独な情緒をもち,宗教的感情までも表出している。代表作は3部作『海の地方にて』 (1898,オルセー美術館) 。

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精選版 日本国語大辞典「コッテ」の解説

コッテ

(Charles Cottet シャルル━) フランスの画家。はじめ印象派の影響を受けたが、のち陰鬱(いんうつ)な色調でブルターニュ地方の漁村風景を描いた。代表作は「海の国にて」。(一八六三‐一九二五

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