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コナーラク Konārak

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コナーラク
Konārak

インド東部,オリッサ州東部の村。ブバネスワル南東約 45kmのベンガル湾岸に位置。オリッサ派寺院建築の最高水準を示すヒンドゥー教スーリヤ寺で有名。この寺院は,13世紀中頃ナラシンハ・ディバ王の統治時代に救癩のため太陽神に捧げられたもので,石彫の大車輪 12があり,高さ 30mの王の馬車を7頭の石のウマが引く形をしている。本堂の上に立つ高塔は未完成。本堂の前方にある拝殿は約 30m四方で,屋根は3層に区切られたピラミッド状をなし,高さ 30mに及ぶ。沖合いを航行する船の目標とされてきた。長年の風食による破壊が激しかったが修復され,かろうじて原形をとどめている。 1984年世界遺産の文化遺産に登録。ブバネスワルから地方道が通じる。

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デジタル大辞泉の解説

コナーラク(Konarak)

インド中東部、オリッサ州の町。州都ブバネシュワルの南東約70キロメートルに位置する。13世紀に建立された古代インドの太陽神スーリヤを祭る寺院がある。本殿や祠堂の壁面にスーリヤの象徴とされる馬に引かれた馬車をはじめ、保存状態のよい浮き彫りが残っている。1984年、「コナーラクのスーリヤ寺院」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。コナラク。

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百科事典マイペディアの解説

コナーラク

インド,オリッサ州ブバネーシュワルの南東,ヒンドゥー教寺院遺跡で知られる村。遺跡は13世紀中葉の建築で太陽神をまつる。本殿の高塔は崩壊したが,現存する高さ約30mの拝殿や舞楽殿の壁面に馬,獅子(しし),象などの精巧な彫刻が施されており,1984年世界文化遺産に登録された。
→関連項目スーリヤ

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世界大百科事典 第2版の解説

コナーラク【Konārak】

東インド,オリッサ州ブバネーシュワルの南東約66kmの海岸にほど近い村で,太陽神スーリヤを祀る巨大な石積寺院で知られている。正しくはコーナールカKoṇārka。ガンガ朝のナラシンハデーバ王(在位1238‐64ころ)によって建立され,本殿の高塔は崩壊したが,前殿ですら高さ約30mある。本殿と前殿との基壇側面は24個の大きな車輪を刻み7頭の馬が引く山車の形をとり,さらにその前方に舞楽殿がある。これらの壁面や前殿の屋上のテラスには,多くの奏楽舞踊の人物像,さまざまな動物像,官能的な男女の抱擁像(ミトゥナ)などがあり,風化のため表面がやや荒れてはいるものの柔らかで豊かな肉体表現に特色がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コナーラク
こなーらく
Konarak

インド、オリッサ州にあるヒンドゥー教の遺跡。ガンガー朝のナラシンハデーバ1世(在位1238~64)によって建てられた太陽神スーリヤを祀(まつ)る寺院で、南インドの中世ヒンドゥー教の寺院建築・彫刻の典型を示すものとして名高い。俗称「ブラック・パゴダ」はベンガル湾を航海する船の目標となったためつけられたもの。現在、広大な寺域にあるのはピラミッド形の前殿(高さ約33メートル)だけで、本殿はほとんど破壊されて基壇だけが残っている。本殿と前殿の高い基壇の両側面に、片側だけ12個ずつ彫られた直径約3メートルの車輪は、建築全体を大きな山車(だし)になぞらえてつくられたもので、車の浮彫りの装飾と基壇の側壁には、彫刻で男女交合の大胆なシーンが数多く表されている。また寺院守護のためにつくられた寺域両側の馬と象の彫刻は、巨像として優れたものである。1984年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。[永井信一]

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