コリエーレデラセーラ(その他表記)Corrière della Séra

デジタル大辞泉 「コリエーレデラセーラ」の意味・読み・例文・類語

コリエーレ‐デラ‐セーラ(〈イタリア〉Corriere della Séra)

夕方新聞の意》イタリアの代表的な日刊新聞。1876年に夕刊紙として創刊。現在は朝刊紙。国内国外政治・経済記事などに定評がある。

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精選版 日本国語大辞典 「コリエーレデラセーラ」の意味・読み・例文・類語

コリエーレ‐デラ‐セーラ

  1. ( [イタリア語] Corriere della Sera 「夕方の郵便」の意 ) ミラノで発行されているイタリアの代表的な新聞。一八七六年夕刊紙として創刊されたが、現在は朝刊紙。内外の政治・経済問題に重点をおく。ムッソリーニ政権下、ファッショ体制を批判して弾圧された。

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改訂新版 世界大百科事典 「コリエーレデラセーラ」の意味・わかりやすい解説

コリエーレ・デラ・セーラ
Corrière della Séra

イタリアの代表的日刊紙。1876年ミラノで創刊。クレスピB.Crespi紡織の出資による。北部産業資本家層の意向を反映する保守的な新聞であったが,名編集長アルベルティニL.Albertiniのもと1920年代にはムッソリーニ,ファッショ体制を鋭く批判。26年日刊紙の許可制,ファシスト同業組合による記者資格認定などに反対したため弾圧され,3ヵ月休刊の後,主要スタッフをファシストに改新して機関新聞化する。第2次大戦後,所有者とも旧状に帰り,現在はいわゆる〈中立系〉で,やや保守よりのミラノで出されている《ジョルノ》,左派よりのローマの《レプブリカ》,北・中部に影響力のあるトリノの《スタンパ》紙と並ぶ四大全国紙の一つである。
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百科事典マイペディア 「コリエーレデラセーラ」の意味・わかりやすい解説

コリエーレ・デラ・セーラ

イタリアの代表的中立系日刊紙。1876年クレスピB.Crespi紡織の出資で創刊。自由主義的色彩が強い。内外の政治問題を重視し,報道正確さと解説記事の優秀なことで有名。また文芸欄に特徴があり,一流の作家,評論家が執筆している。〈ジョルノ〉,〈レプブリカ〉,〈スタンパ〉紙とともにイタリア四大紙の一つ。発行部数約79万(1995)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コリエーレデラセーラ」の意味・わかりやすい解説

コリエーレ・デラ・セーラ
こりえーれでらせーら

コルリエーレ・デラ・セーラ

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世界大百科事典(旧版)内のコリエーレデラセーラの言及

【ミラノ】より

… イタリアの文化的および政治的分権的傾向を反映して,イタリアの出版業は,特に一都市に集中するという傾向はなかったが,第2次大戦後,大衆雑誌やペーパーバックの普及に伴って,ミラノは出版業に関しても,イタリアの他の都市を大きく引き離して,イタリアで大きな比重を占めるようになった。ミラノの代表的新聞《コリエーレ・デラ・セーラ》は,依然として北イタリアで広く読まれているとはいえ,全国紙的傾向をもつようになってきている。 音楽におけるスカラ座,演劇におけるピッコロ・テアトロなどを通じて,舞台芸術においてもミラノは国際的な中心になっている。…

※「コリエーレデラセーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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