コロッケ

デジタル大辞泉 「コロッケ」の意味・読み・例文・類語

コロッケ(〈フランス〉croquette)

ひき肉・卵・野菜などを、ゆでてつぶしたジャガイモまたはホワイトソースでつないで形を整え、パン粉まぶして揚げたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「コロッケ」の意味・読み・例文・類語

コロッケ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] croquette から ) 西洋風料理の一つ。肉や魚などをホワイトソースであえたものや、ゆでてつぶしたじゃがいもにひき肉をまぜたものを小判形や俵形にして、パン粉をまぶし油であげたもの。はやくから大衆的な洋風料理としてもてはやされた。〔西洋礼式作法料理法食事法(1886)〕
    1. [初出の実例]「偶(たま)にはコロッケのやうな物を拵へて食はせるとか」(出典東京学(1909)〈石川天崖〉二三)

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改訂新版 世界大百科事典 「コロッケ」の意味・わかりやすい解説

コロッケ

幕末・明治の文明開化期に,欧米から伝わった揚物料理クロケットを,日本風にアレンジした洋食の一種。欧米のクロケットは,ボイルもしくはソテーした魚貝,鳥獣肉,ハムなどをこまかく刻むか,またはそれらをすり身にし,これに,刻みタマネギと,スライスしたシャンピニオントリュフなどをソテーして加えた具に,ソース・ベシャメルやポテト・ピューレをあわせて好みの形をつくり,小麦粉,卵黄,パン粉の順に衣をつけて油で揚げ,トマトをベースにしたソースを添えるのが一般的である。これに対して,日本風にアレンジされたコロッケは,衣こそ欧米式に小麦粉,卵黄,パン粉の順につけるものの,中身の具とソースはいかにも日本人好みである。すなわち,タマネギと少量のひき肉をいためた具に,ゆでてつぶしたジャガイモをまぜあわせ,小判型などにまるめて衣をつけ,油で揚げる。この日本風コロッケは日本人の主食である米飯にあわせたそうざい料理としてくふうされたものらしく,かけて食べるソースもしょうゆ味にちかい和製ウースターソースが用いられている。こうしたコロッケの調理法を紹介した日本の料理書のなかで,最も古いと思われるものに,1872年(明治5)刊になる《西洋料理指南》(敬学堂主人)がある。そこには,〈馬鈴薯(ジヤガタライモ)ヲ以テ俗ニ云ガンモドキノ如キモノヲ製スル法アリ。大ナル馬鈴薯十個ヲ研(ス)リ,生牛肉半斤ヲ細末ニシテ之ニ交ゼ,我ガ菓子ノ唐饅頭様ニ容(カタチヅ)クリ,小麦粉(ウドンコ)ヲ着セ第一衣トナシ鶏卵黄(タマゴノキミ)ヲ着セテ第二衣トナシ焙麦粉(パンコ)ヲ着セテ第三衣トナシテ牛脂(ウシノアブラ)ヲ以テ煮ルナリ〉とある。これでみると,文明開化期に欧米からもたらされた〈クロケット〉は,数年を経ずして日本人好みの〈コロッケ〉にアレンジされてしまったことがわかる。このコロッケが町の洋食屋にみられるようになったのは明治30年代のことであるが,日本人にとって最もポピュラーな洋食の一つになったのは1920年(大正9)以後のことと思われる。その年5月,東京丸の内の帝国劇場は女優劇10周年の記念興行を行い,その演目の一つに益田太郎冠者作の笑劇《ドッチャダンネ》を上演,その中で益田の作詞になる《コロッケの唄》が歌われた。〈今日もコロッケ,明日もコロッケ〉という,その歌はたちまち巷にあふれ,コロッケはハイカラな家庭料理としての位置を確立させたのである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コロッケ」の意味・わかりやすい解説

コロッケ
ころっけ

鶏肉、牛肉、豚肉、魚、エビ、カニなどを野菜とともに下調理し、ホワイトソースで和(あ)えて、コルク栓形にして揚げた揚げ物料理の一種である。

 名はイギリスのクロッケーcroquetというゲームに由来するといわれている。球(たま)を転がすゲームだが、転がすのに用いるものは木製で持ち手があり、球を打つところがコルクの栓をかたどってつくられている。コロッケには2種類あり、つなぎが違う。一つはホワイトソースを土台としてつくった洋風料理で、他はジャガイモをベースにした日本風のものである。日本風のコロッケは、1872年(明治5)刊の『西洋料理指南』にその調理法が紹介されているが、普及したのは昭和初期で、以来、一般家庭で広く親しまれている。

[小林文子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロッケ」の意味・わかりやすい解説

コロッケ

西洋風揚げ物料理の一種。フランス語のクロケット croquetteの転訛した呼称で,コルク栓状のその形からの名称。肉,魚介類を下調理し,それをソースで,あるいはゆでたじゃがいもや飯などと混ぜ合せてまとめ,小麦粉,卵,パン粉をまぶし,好みの形 (木の葉形,俵形など) に整え,きれいな焦げ色がつくまで揚げる。一品料理として,また,つけ合せとして,ときには温かい前菜として供される。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「コロッケ」の解説

コロッケ【croquette(フランス)】

ゆでてつぶしたじゃがいもに炒めたたまねぎとひき肉を混ぜて俵形・小判形にまるめ、小麦粉・溶き卵・パン粉をつけて揚げた料理。◇かに・えび・鶏肉などをベシャメルソースに混ぜ(じゃがいもを加えることもある)、小麦粉・溶き卵・パン粉をつけて揚げたものをいうこともあるが、「クリームコロッケ」ということが多い。

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デジタル大辞泉プラス 「コロッケ」の解説

コロッケ!

①樫本学ヴによる漫画作品。死んだ父を生き返らせてもらうために戦う冒険を描く。『コロコロコミック』2001年4月号~2006年11月号に連載。小学館コロコロドラゴンコミックス全15巻。第48回(2002年度)小学館漫画賞 児童部門受賞。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。放映はテレビ東京系列(2003年4月~2005年3月)。制作:OLM。

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百科事典マイペディア 「コロッケ」の意味・わかりやすい解説

コロッケ

西洋の揚物料理の一種。フランス語のクロケットcroquetteの転訛(てんか)語。肉類,野菜などをあらかじめ加熱しておき,これを濃い白ソースあるいは裏ごしジャガイモにまぜこみ,小判形,俵形,角形などにまとめ,とき卵をつけパン粉をまぶして揚げる。材料によりハム,カニ,チキンなどの名を冠する。

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栄養・生化学辞典 「コロッケ」の解説

コロッケ

 畜肉,エビなどを白ソース,ゆでたジャガイモなどと混ぜてパン粉をつけ,揚げた料理.

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367日誕生日大事典 「コロッケ」の解説

コロッケ

生年月日:1960年3月13日
昭和時代;平成時代のタレント(ものまね)

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