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ゴドウィン ゴドウィン Godwin, Edward William

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴドウィン
ゴドウィン
Godwin, Edward William

[生]1833.5.26. ブリストル
[没]1886.10.6. ロンドン
イギリスの建築家,装飾家。 1854年以降,ブリストルおよびロンドンで活躍。ブリストルの倉庫 (1862頃) ,ノーサンプトン市庁舎 (64~67) などで荒い石積み壁の特色ある中世風建築を建てるかたわら,日本の版画や装飾に興味をいだいた。

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ゴドウィン
ゴドウィン
Godwin, Francis

[生]1562
[没]1633
イギリスの司教。聖職者としてはイギリス教会史に関する著作があるが,むしろイギリス文学史上宇宙旅行を初めて扱った『月世界の人間』 The Man in the Moone (1638,死後出版) の作者として有名。

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ゴドウィン
ゴドウィン
Godwin, William

[生]1756.3.3. ケンブリッジウィズベック
[没]1836.4.7. ロンドン
イギリスの思想家。初め非国教会派の牧師であったが,のちに無神論者となり,無政府主義的な政治・哲学思想を説くようになり,『政治的正義の研究』 The Enquiry concerning the Principles of Political Justice (1793) を書く。

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デジタル大辞泉の解説

ゴドウィン(Godwin)

(William ~)[1756~1836]英国の政治評論家。無政府主義私有財産否定とを主張した。著「政治的正義」など。
(Mary ~)[1759~1797]の妻。旧姓ウルストンクラフト女性解放運動の先駆者。著「女性の権利の擁護」など。

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百科事典マイペディアの解説

ゴドウィン

英国の政治思想家。非国教徒の牧師であったが,無神論者に転向。フランス革命中執筆した《政治的正義に関する研究》(1793年)により著名となる。科学・芸術・哲学の無限の進歩を信じ,現実の道徳生活とのずれにすべての矛盾が発していると主張。
→関連項目ブラウン

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴドウィン【Edward William Godwin】

1833‐86
イギリスのビクトリア朝時代の建築家,デザイナー。家具,舞台および舞台衣装といった分野でも活躍。とくに1862年のロンドン万国博覧会で日本の浮世絵に接し,その輪郭と色彩の明晰さ,アシンメトリーと軽快なデザインに影響を受け,インテリアと家具デザインの分野で〈アングロ・ジャパニーズ〉とよぶ独特の様式を展開させた。彼は材質や構造よりも,形態の簡潔さと軽快さ,比例の美しさに重点をおき,70年代の〈芸術家具〉の流行に重要な役割を果たした。

ゴドウィン【William Godwin】

1756‐1836
イギリスの無政府主義者カルバン派の牧師の子としてケンブリッジシャーのウィズビーチ生まれる。長じてカルバン派の牧師となったが,フランスの啓蒙哲学に接して信仰に動揺をきたし,1782年,ロンドンに出て牧師を辞め,著作活動にはいった。彼を一躍有名にしたのは,フランス革命に触発されて著した《政治的正義》2巻(1793)で,これが彼の主著となった。この本の中で,彼は,既成の蓄積財産と政府の存在を諸悪の根源として攻撃する一方,富の分配が平等に行われる社会が実現されるなら,そこでは人間の理性が高度な発展を遂げて,あらゆる政治権力は消滅するであろうと論じ,当時の思想界に衝撃を与えた。

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大辞林 第三版の解説

ゴドウィン【Godwin】

〔Mary G.〕 ⇒ ウルストンクラフト
〔William G.〕 (1756~1836) イギリスの思想家。共産主義的平等社会を主張。理論的アナーキズムの祖。著「政治的正義論」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴドウィン
ごどうぃん
William Godwin
(1756―1836)

イギリスの無政府主義者。中流の熱心なカルバン派牧師の家庭に生まれ、幼少期から権威に対する徹底的な反抗心と精神の自由への要求を抱く。初め牧師となったが、まもなくフランス百科全書派の影響を受けて牧師を辞め、文筆活動に入った。以後、政治思想、小説、歴史、伝記などの分野で著作を行うが、1793年に出版した『政治的正義』An Enquiry concerning Political Justice, and its influence on General Virtue and Happinessで一躍有名となった。1797年、女性解放論者メアリー・ウルストンクラフトと結婚、女児(のち詩人シェリー夫人となったメアリー)をもうけたが、妻は産褥熱(さんじょくねつ)で死亡した。1801年の再婚後は出版業などを営んだが、経済的にも困窮し社会からまったく忘れられた存在だった。
 主著の『政治的正義』では、人間の理性への全面的な信頼をベースに、各人が理性に従って利己心を滅却し、社会全体の利益促進のため行動すれば調和が生まれるし、そのような行動を正義だとしている。そして私有財産制度を、各人の個人的利益を最優先させるがゆえに否定し、私有財産制度を前提とする政府を、人類の無知と誤謬(ごびゅう)の産物として退ける。彼は未来に、独立した生産者である個人の小集団から構成される共産主義社会を構想し、各人の理性を啓蒙(けいもう)することによって政治制度は不要となり、紛争は非常設の陪審員が解決し、また結婚・家族制度も不要になる、と楽観的な理想社会を描き、オーエンらに影響を与えた。[大木基子]
『白井厚訳『政治的正義(財産論)』(1971・陽樹社) ▽白井厚著『ウィリアム・ゴドウィン研究』増補版(1972・未来社)』

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世界大百科事典内のゴドウィンの言及

【アナーキズム】より

…そして,大革命の流れの中で,1791年にはみずからアナーキストを名のる一派も現れた。こうした現実の運動を昇華した形でアナーキズムに最初に哲学的表現を与えたのはイギリスのW.ゴドウィンであった(《政治的正義》1793)。彼は正義と幸福の達成を財産および国家の廃絶のうちに求めたが,それはなんら実現の方法論を伴うものでなく,個人としての人間の完成可能性を示すにすぎなかったといえる。…

【推理小説】より

H.ウォルポールの《オトラント城奇譚》(1764)や,A.ラドクリフの《ユードルフォの秘密》(1794)などでは,超自然現象的な不思議な現象が,結末で論理的に解明され,人間の恐怖心理が分析され,今日の〈スリラー小説〉の先駆となっている。W.ゴドウィンの《ケーリブ・ウィリアムズ》(1794)は殺人事件を一個人が究明し犯人を自白に追いつめる物語である。 イギリスで発生した〈ゴシック・ロマンス〉はたちまちヨーロッパ大陸,アメリカに渡って大流行し,多くの名作を生み出した。…

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