サウンド・トラック(読み)サウンドトラック

百科事典マイペディア 「サウンド・トラック」の意味・わかりやすい解説

サウンド・トラック

映画の映像に音声を同期させるため(トーキー),フィルムの端につけられた録音帯。光学録音では,横じまの濃淡,条の面積変化,あるいはその両者を合わせたものを写真的に焼き付け,映写の際はこれに光をあてて光電管で電気信号に変える。磁気録音では,フィルムに磁性体を塗布し,テープレコーダと同様に録音・再生する。この方式は8ミリ映画でも行われ,またワイド・スクリーン映画では4〜7チャネルのステレオ音響が使われている。映画音楽を録音したレコードサウンド・トラックと呼ばれる。
→関連項目映画音楽録音

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サウンド・トラック」の意味・わかりやすい解説

サウンド・トラック
sound track

映画のフィルムの端につけられる録音帯。光学録音帯と磁気録音帯がある。前者は音声を光信号に変換して露光録音し,映写の際には現像された音像に光を当て,これを受けた光電管によって電気信号に変換して再生する。後者はフィルムの側端に磁性体を塗布し,テープレコーダと同じ原理で録音再生する。

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世界大百科事典(旧版)内のサウンド・トラックの言及

【映画音楽】より


[起源]
 映画のために作曲,または選曲,編曲されてフィルムのサウンド・トラック(録音帯)に録音された音楽およびそれをレコード化したもの,演奏用に編曲したものを総称して映画音楽といっているが,サイレント映画にも音楽がなかったわけではない。1892年から10年間も続いたエミール・レノーの〈テアトル・オプチック〉と呼ばれたアニメーション映画の世界最初の長期連続興行のときからピアノ伴奏がついており,以来,〈伴奏音楽〉として,あくまでも映画のエモーションをかきたてるための補助的な役割にすぎなかったとはいえ,生の伴奏音楽をつけて上映するのが映画興行のしきたりとなった。…

※「サウンド・トラック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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