コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

サビトリ サビトリSavitṛ

4件 の用語解説(サビトリの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サビトリ
サビトリ
Savitṛ

ヒンドゥー教の聖典『リグ・ベーダ』中に現れる神格。自然の構成要素,諸現象あるいはそれらの背後に存すると想定された支配力を神格化して崇拝の対象としたもののうちの一つ。鼓舞者,衝撃者の意で,万物を刺激鼓舞する太陽の作用を神格化したもの。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

サビトリ

インドのベーダ神話の太陽神。スーリヤと同一視されることもある。金色の髪,腕,眼,舌をもち,2頭立ての黄金の車に乗り,万物の活動と休息をつかさどる。有名な《ガーヤトリー賛歌》は同神を歌ったもの。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

サビトリ【Savitṛ】

ベーダ神話に現れる一神格。その名は〈刺激・鼓舞する〉を意味するサンスクリットsūに由来し,万物に光と熱を送って刺激する太陽の活動を表すとされる。黄金の両手をさしのべ,光線で全宇宙を照らすとされ,より具体的な太陽神スーリヤと同一視される場合もある。彼の,光線のように発せられる〈鼓舞・激励〉する力はプラサバprasavaと呼ばれ,神々も難事をなすときはこれを受けて行ったとされる。なお,後世《リグ・ベーダ》の精髄として神聖視されるようになった《ガーヤトリー賛歌》はこの神の〈めでたき光明〉を歌った一詩節である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サビトリ
さびとり
Savit

古代インドの太陽神の一名称。語源的には、太陽のもつ多くの側面のなかでも「万物への生命力賦与、鼓舞、激励」を意味し、太陽と区別されて「太陽を導くもの」といわれるが、太陽そのものとしても理解されている。毎日、2頭の黄金の馬が引く黄金の馬車に乗って遠方より現れ、定まった空界の道を駆けて行くといわれるが、一方では「太古より存在する穢(けがれ)なき者」とも称せられている。つまり、黄金の両手、両腕を差し伸べては万民に恩寵(おんちょう)を垂れ、黄金の眼(め)をもって万物を見はるかすとともに、光線によって全宇宙を照らし出すサビトリは、災厄や病患を祓(はら)い、悪魔を駆逐する。のみならず、荒野には野獣、森林には馬、厩舎(きゅうしゃ)には家畜というように、万物をしかるべきところに拠(よ)らしめ、神々さえも彼の掟(おきて)に従ってそれぞれの分限を守ったとされる。
 彼は朝日として万物を活動に促すだけでなく、夜の太陽として夕暮れにいっさいを安息に導くといわれる。[原 實]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のサビトリの言及

【ガーヤトリー賛歌】より

…インドの太陽神サビトリに捧げる賛歌で,ヒンドゥー教徒にとり最も重要な賛歌の一つ。サビトリの名にちなんで《サービトリー賛歌》ともいわれる。…

※「サビトリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone

サビトリの関連情報