サラリーマン金融(読み)サラリーマンキンユウ

百科事典マイペディアの解説

サラリーマン金融【サラリーマンきんゆう】

貸金業者が一般消費者に対し,通常,無担保・保証人無しの簡単な手続で行う使途自由な小口資金の貸出しのこと。サラ金と略す。名は借手サラリーマンが多いことに由来する。高金利による弊害を防ぐため,1983年に出資取締法の改正法が施行され,規制が強化された。
→関連項目高利貸質屋消費者金融

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

サラリーマンきんゆう【サラリーマン金融】

貸金業者によって行われる使途の自由な小口現金貸出しの一種。勤務先身分証明書健康保険証,自動車の運転免許証,学生証などの提示によって借手の人物を確認し,無担保,無保証で主としてサラリーマンや労働者,主婦,学生などに即座に数万~数十万円程度,あるいはそれ以上の現金を通常半月~2年程度の期間で貸し出し,主として割賦で返済させる金融である。略してサラ金ともいう。〈サラリーマン金融〉という言葉は,1965年ころからマスコミによって使われだしたが(それ以前は類似のものとして高利貸という呼名が一般的だった),1960年ころ始まった団地族を主対象とする〈団地金融〉がその始まりといわれる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

サラリーマンきんゆう【サラリーマン金融】

会社員・主婦などの個人に貸し金業者が行う、小口の現金貸付け。また、その業者。無担保・無保証の半面、高金利である。サラ金。 〔過酷な取り立てによる自殺者を多く生み「サラ金地獄」という語が頻繁に使われようになったことから、業界の主導により1980年代頃から「消費者金融」の語が使用されるようになった〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サラリーマン金融
さらりーまんきんゆう

一般給与所得者向けの小額、無担保の短期の金銭融資業務をいう。現在の消費者金融事業の先駆けともいえ、利用者がサラリーマン(給与所得者)中心であったことから、1970年代にはそうよばれた。しかし、1970年代後半には、「高金利、過酷な取立て、過剰融資(3K)」で、借り手の蒸発や一家離散、自殺等が社会問題化し、「サラ金地獄」とよばれた。そのため、いまでも消費者金融をサラ金と蔑称(べっしょう)的によぶこともある。前記の3K問題は繰返し注目され、近年では、返済のために借金を重ねて、過剰債務に陥る多重債務者問題とよばれている。2006年(平成18)の貸金業規制法改正(改正に伴い貸金業法に改称)の主要目的の一つはこの多重債務者の救済にあるといわれている。[晝間文彦]
『渋谷隆一編『サラリーマン金融の実証的研究』(1979・日本経済評論社) ▽上田昭三著『個人ローンの実態と展望』(1981・東洋経済新報社) ▽伊東眞一著『消費者金融システム論』(2000・晃洋書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

サラリーマン‐きんゆう【サラリーマン金融】

〘名〙 会社員、主婦、学生など、庶民を対象とする小口で短期間の信用貸付。無担保、無保証、高金利を特色とする。サラ金。
※日本家庭大百科事彙(1927‐31)〈富山房百科辞典編集部〉「サラリーマン・キンユウ〈略〉昭和五年一月実施したサラリーマン相手の小口信用貸が即ちそれである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

口永良部島

鹿児島県南部,大隅諸島,屋久島の北西約 12kmにある火山島。活火山で,常時観測火山。屋久島町に属する。霧島火山帯に属し,西に番屋ヶ峰(291m),東に最高点の古岳(657m)と新岳(626m)があり...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

サラリーマン金融の関連情報