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サレルノ Salerno

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サレルノ
Salerno

イタリア南部,カンパーニア州サレルノ県の県都チレニア海サレルノ湾奥の海港都市。前 197年ローマの植民地となった。 646年ベネベント公国に併合されたが,839~1076年は独立の侯国。 76年ノルマンのロベール・ギスカールに征服されて以後は,シチリア王国あるいはナポリ王国の一部として運命をともにした。この間 10~13世紀に医学を中心とするサレルノ医学校の学問が隆盛をみた。第2次世界大戦中の 1943年9月9日イタリア半島におけるイギリス=アメリカ連合軍の上陸地点となり,ドイツ軍との間に激戦がかわされた。 44年2~6月連合国軍占領下でイタリア王国政府 (バドリオ首相) の所在地となった。オリーブ油,ワイン,果実の輸出港。食品,建設資材,繊維製品,機械,陶磁器などの工業が主要産業。ノルマン様式大聖堂 (9世紀) がある。 80年 11月 23日地震により大きな被害を受けた。人口 13万9019(2011推計)。

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デジタル大辞泉の解説

サレルノ(Salerno)

イタリア南部、カンパニア州の都市。サレルノ湾北部、アマルフィ海岸の東端に位置する。紀元前2世紀に古代ローマ人が築いた町(ラテン語名はサレルヌム)に起源する。9世紀に、自治権をもつサレルノ公国の首都が置かれ、11世紀にノルマン人の支配下に入り、13世紀頃まで南イタリアの政治的、経済的な中心地として栄えた。9世紀にはヨーロッパ最古とされる医学校が設立されたことで知られる。

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百科事典マイペディアの解説

サレルノ

イタリア南部,カンパニア州ナポリの南東約50kmの都市。サレルノ湾に臨む港湾都市で,周辺の農業地帯の商工業中心地となっている。繊維・食品・機械などの工業が行われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

サレルノ【Salerno】

イタリア南部,カンパニア州の都市。同名県の県都。人口14万6546(1994)。農産物,商業,工業(食品,繊維,機械,陶器)の中心地。世界的な保養地アマルフィ海岸,ソレント半島周遊の基地である。エトルリア起源といわれ,ローマ時代サレルヌムSalernumと呼ばれて,近郊のパエストゥムの没落によって政治・経済上重要性を増す。ビザンティンの支配ののち,7世紀中ごろランゴバルド族のベネベント公国領となるが,839年同公国の分割にともなってサレルノ公国の首都となる。

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大辞林 第三版の解説

サレルノ【Salerno】

イタリア南部、チレニア海に臨む港湾都市。マカロニなどの食品工業が発達。中世には医学研究の中心になり、1231年創立のサレルノ大学は1812年の閉学まで続いた。観光・保養地としても有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サレルノ
されるの
Salerno

イタリア南部、カンパニア州サレルノ県の県都。人口14万4078(2001国勢調査速報値)。サレルノ湾の北部、イルノ川の河口付近に位置する。紀元前197年、ローマ人によって建設され、ラテン名はサレルヌムSalernum。その後ビザンティンの支配を経て、646年ランゴバルドのベネベント公領となり、とくにアレキ2世Arechiの治世下(757~787)に町としての発展の基礎が築かれた。839年以降はサレルノ公領の首都となり、とりわけグァイマリオ5世Guaimario(1027~1052)下の全盛期には、南イタリア一帯に大きな政治的、経済的影響を与えた。
 1077年にはノルマンの支配下に入るが、サレルノの重要性は維持された。そのうえ、すでに9世紀初めには存在したといわれるサレルノ医学校を拠点として医学研究が行われ、12、13世紀には、全ヨーロッパ的な名声を博した。現在は商工業都市として栄え、綿業、食品工業(パスタや缶詰の製造)、機械工業が盛んである。ノルマンのロベルト・グイスカルドによって建造された大聖堂(11世紀)がある。近郊にはアマルフィ海岸や古代都市パエストゥムPaestumの遺跡などがあり、観光業も発達している。[堺 憲一]

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