サワラ(植物)(読み)サワラ

百科事典マイペディア 「サワラ(植物)」の意味・わかりやすい解説

サワラ(植物)【サワラ】

本州(岩手県以南)〜九州の山地にはえる日本特産のヒノキ科の常緑高木。葉はヒノキに似,鱗片状で茎に密着,対生し,先がとがり裏面の合わさり目はY字形をなさず,白い蝋粉がある。雌雄同株。4月小枝の先に開花する。果実球形で小さく,鱗片の先はへこむ。林業上重要な樹木で,材は建材,器具,桶(おけ)などにし,樹は庭木,特に生垣とされる。また,ヒムロ,シノブヒバ,ヒヨクヒバなど園芸品種も多い。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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