サンチアゴデクーバ(英語表記)Santiago de Cuba

精選版 日本国語大辞典 「サンチアゴデクーバ」の意味・読み・例文・類語

サンチアゴ‐デ‐クーバ

  1. ( Santiago de Cuba ) 一五一四年に建設された都で、キューバ共和国南東部の港湾都市アメリカ‐スペイン戦争の激戦地。また、カストロによるキューバ革命発端の地として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンチアゴデクーバ」の意味・わかりやすい解説

サンチアゴ・デ・クーバ
Santiago de Cuba

キューバ南東部にある港湾都市。もとオリエンテ州の州都であったが,1976年の行政区域の再編により,現在はサンチアゴ・デ・クーバ州の州都。人口42万5343(2005)で,ハバナに次ぐキューバ第2の都市である。1515年にスペイン人征服者によって建設され,その後16世紀末にハバナに取って代わられるまで植民地キューバの主都であった。天然の良港を備えており,16世紀半ばには海賊襲撃から守るため要塞が築かれた。19世紀から20世紀にかけてのキューバ近・現代史の主要な事件の舞台となった所で,1898年の対スペイン独立戦争の際は戦場となり,休戦協定も同市内で調印された。同市郊外には1953年にカストロらが襲撃してキューバ革命の発端となった有名な元モンカダ兵営がある。史跡や歴史関係の博物館が多く,市内にはキューバの国父と呼ばれるホセ・マルティが埋葬されている墓地もある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンチアゴデクーバ」の意味・わかりやすい解説

サンチアゴデクーバ
Santiago de Cuba

キューバ南東部の都市。キューバ第2の都市。背後マエストラ山脈に囲まれ,南はカリブ海の遮蔽された入江に面して位置する。 1514年現在地より数 km離れた地点にスペイン人により建設され,1522年現在地に移転。植民地時代初期にはカリブ海北部の戦略上の拠点にあたり,1589年までキューバの首都であった。 17世紀に建設されたサンペドロデラロカ要塞が残っており,1997年世界遺産の文化遺産に登録された。 19世紀末のアメリカ=スペイン戦争時には戦場となり,近郊にはエルカネイ,サンフアンなどの激戦地がある。 1953年7月 26日 F.カストロらが襲撃したモンカダ兵営のあった地として知られる。サトウキビトウモロコシ,バナナ,木材,柑橘類などを産する農業地帯の集散地。また,マエストラ山脈から採掘される鉄,マンガン,銅などの鉱石や,砂糖,ラム酒,タバコ,カカオなどの積出港で,蒸留酒,繊維,石油精製などの工業がある。市内には植民地風の町並みが残り,オリエンテ大学 (1947) がある。鉄道,道路,空路で国内各地と連絡。人口 39万 7024 (1989推計) 。

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百科事典マイペディア 「サンチアゴデクーバ」の意味・わかりやすい解説

サンチアゴ・デ・クーバ

キューバ南東岸にある同国第2の都市。カリブ海に臨み,ジャマイカと対する。商工業都市で,砂糖,コーヒーの輸出港。1515年創設。1953年カストロらの襲撃したモンカダ兵営(現在博物館)ほか革命関係の博物館が四つある。また,スペイン領時代の城塞サン・ペドロ・デ・ラ・ロカは1997年世界文化遺産に登録された。43万1000人(2012)。

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