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シスレー Sisley, Alfred

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シスレー
Sisley, Alfred

[生]1839.10.30. パリ
[没]1899.1.29. モレシュルロワン
フランスの画家。父母はイギリス人であるが生涯のほとんどをフランスでおくり,晩年フランスに帰化。フランス印象派の代表的画家の一人。 1862年 C.グレールの弟子となり,モネルノアール,J.バジールと知合い,生涯親交を結んだ。 63年にグレールのもとを離れ,クールベ,コローの影響が認められる風景画を描いた。 73年頃から色彩はより明るくなり,印象派的な特徴を強く示しはじめ,74年の第1回印象派展に出品。モネの印象主義が,光の効果の表現のために対象の形態を溶解してしまったのに反し,シスレーの風景画は力強く堅実な形態をもっている。 79年以後モレシュルロワンに住み,パリ周辺の風景を描いた。代表作『ポール=マルリーの洪水』 (1876,オルセー美術館) 。

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百科事典マイペディアの解説

シスレー

フランス印象主義の風景画家。英国人を両親としてパリに生れ,生涯の大半をフランスで送った。時にマンネリズムも認められるが,1870年代と1890年代の作品には穏健な造形感覚とさわやかな抒情性がみえる。

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世界大百科事典 第2版の解説

シスレー【Alfred Sisley】

1839‐99
フランス印象派として活躍したイギリス人画家。印象派の中ではC.モネ,C.ピサロとともに風景画家グループをなし,1870年代の印象派の画風を最後まで変わらず持ちつづけた唯一の画家である。パリで生まれる。父は貿易商を営んでおり,彼を商売の見習にとロンドンに留学させた(1857‐61)が,シスレーがそこで学んだのは母国のJ.M.W.ターナー,R.P.ボニントン,J.コンスタブルらの風景画であった。帰国して入ったグレールM.G.C.Gleyreのアトリエで,F.J.バジール,モネ,A.ルノアールらと知りあい,風景画の戸外制作に励む。

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大辞林 第三版の解説

シスレー【Alfred Sisley】

1839~1899) イギリス出身のフランスの画家。パリ近郊の風景を輝く光のもとに、詩情あふれる絵を描いた。印象派の代表的画家の一人。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シスレー
しすれー
Alfred Sisley
(1839―1899)

画家。イギリス国籍だが、生涯の大半をフランスで過ごし、フランス印象派の代表的な画家の一人に数えられる。パリ在住の富裕なイギリス人家庭の生まれで、父親は輸出業を営んでいた。1857年から4年間、商業を学ぶべくロンドンに送られたが、コンスタブルやターナーの絵に強い関心を抱いた。パリに戻り両親の許可を得て、62年にグレールのアトリエに入門、そこでモネ、ルノアール、バジールらと知り合う。66年のサロンに初入選。プロイセン・フランス戦争後の71年に破産状態で父親が他界するや、家計の負担がシスレーの双肩にのしかかり、経済的困窮を強いられる。このころからしだいに初期のコローやクールベからの影響を脱して、自然を外光のもとでとらえる明るい色調の画風を確立、モネらと印象主義運動を推進し、8回開かれた印象派展に4回出品した。79年にはサロンでの成功を企てたが不首尾に終わり、翌年からはグループから離れるようにセーヌをさかのぼって、ブヌー・ナドンやモレ・シュル・ロワンに居住し、モレに没した。彼は印象派のなかでももっとも純粋な風景画家で、微妙な光のもと、透明な大気に包まれた自然の情景を、前景から後景へと退く奥深い遠近法を用いて表現した。穏やかで詩情に富む作風は終生かわらず、本来の印象主義様式を生涯守り通したほとんど唯一の画家であった。代表作『ポール・マリーの洪水』(1876)。[大森達次]
『フランソワ・ドールト著、松本芳夫訳『印象派の巨匠たち7 シスレー』(1976・小学館)』

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