ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シソ科」の意味・わかりやすい解説
シソ科
シソか
Labiatae
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双子葉植物、合弁花類。多くは草であるが、まれに木になるものもある。茎は断面が四角形のことが多く、葉は2枚ずつ向き合って節に対生するか、まれに輪生する。托葉(たくよう)はない。萼片(がくへん)は合生して筒状となり、先に5歯があることが多く、二唇形となることもある。花冠は左右相称の合弁花冠となり、多くは唇形となる。雄しべは4本または2本で、花糸は花冠の筒部につく。雌しべは1本で、子房は縦に4裂し、果実は4分果に分かれる。世界に約200属3500種あり、日本にはシソ属、キランソウ属、タツナミソウ属など28属約90種が分布。植物体中に精油を含み、独特の香気をもつものが多い。ハッカ、セージなどは香料用、シソなどは香味用、カキドオシ、ウツボグサなどは薬用、サルビアなどは観賞用とする。
[村田 源 2021年9月17日]
APG分類でもシソ科とされる。クマツヅラ科からムラサキシキブ属やクサギ属など多くの種類がシソ科に移された。この分類による2018年のデータでは世界に約240属7000種あり、日本には約30属90種がみられ、帰化種も多い。
[編集部 2021年9月17日]
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