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シッケレ Schickele, René

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シッケレ
Schickele, René

[生]1883.8.4. アルザス,オーバーエーンハイム
[没]1940.1.31. ニース近郊
ドイツの作家,平和主義者。母はフランス人。シュトラスブルク,ミュンヘンで学び,早くから雑誌の編集に従事。最初の長編『異邦人』 Der Fremde (1909) はパリを舞台とした国際的広がりをもった小説。彼自身も国際人として活躍,特に独仏文化のかけ橋たらんとした。長編3部作『ラインの遺産』 Das Erbe am Rhein (25~31) はアルザス問題を扱ったもの。ナチス時代フランスに亡命,ニースに定住して作家活動を続けた。

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百科事典マイペディアの解説

シッケレ

ドイツの作家。ドイツ人を父,フランス人を母にアルザスに生まれ,両国民の相互理解と文化の交流に生涯をささげた。《ラインの遺産》などの小説,戯曲,詩がある。表現主義運動の旗手の一人として《白紙》誌などを発行。
→関連項目シュタードラー

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シッケレ
しっけれ
Ren Schickele
(1883―1940)

ドイツの小説家。アルザス生まれ。母はフランス人。ジャーナリストとして各地を歴訪後、第一次世界大戦中、ベルリンで平和主義的雑誌『ディ・ワイセン・ブレター』の編集に尽力(1913~20)。国粋主義のもたらす偏見に強く反対し、世界市民的平和主義を信条として、ヨーロッパの文化統一に情熱を傾注した。代表作は、郷里アルザスを舞台にした長編三部作『ライン河畔の遺産』(1931)。1932年に南フランスに移住、フランスに帰化した。軽妙な随筆も書いた。またフロベールの『ボバリー夫人』の独訳は名訳として知られている。[内藤道雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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