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シモンズ Simmons, Duane B.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シモンズ
Simmons, Duane B.

[生]1834
[没]1889.2.19. 東京
アメリカの医療宣教師。安政6 (1859) 年来日,翌 1860年開業医となり横浜で診療を行なった。明治3 (1870) 年大学東校 (東京大学の前身) の教師。 1873年から十全病院に勤務し,1877年のコレラ流行のときは,防疫の指導と協力を行なった。駆虫薬「セメンエン」を調剤したので,セメン先生といわれた。福沢諭吉の親交を得て慶應義塾内に居住し,日本の歴史研究も行なった。

シモンズ
Symonds, John Addington

[生]1840.10.5. ブリストル
[没]1893.4.19. ローマ
イギリスの評論家。オックスフォード大学に学ぶ。健康に恵まれず,イタリアで闘病生活をおくりつつ著述に専念。主著は膨大なエッセー集ともいうべき文化史『イタリアにおけるルネサンス』 History of the Renaissance in Italy (7巻,1875~86) 。ほかに『イタリアおよびギリシア素描』 Sketches in Italy and Greece (74) などの評論,『シェリー』 Shelley (78) などの評伝,詩集『新と旧』 New and Old (80) ,チェリーニの『自叙伝』の翻訳 (88) がある。

シモンズ
Symons, Arthur (William)

[生]1865.2.28. ペンブルックシャー,ミルフォードヘイブン
[没]1945.1.22. ケント,ウィターシャム
イギリスの詩人,批評家。変則的な教育を受けたのち,イェーツが創設した「詩人クラブ」に参加,『イエロー・ブック』などの前衛的な雑誌に寄稿,ボードレールをはじめフランス象徴派の詩人を紹介して,イギリスにおける象徴派運動の先駆者,そして世紀末文学を代表する詩人となる。詩集には『昼と夜』 Days and Nights (1889) ,『シルエット』 Silhouettes (92) ,『ロンドンの夜』 London Nights (95) ,『善悪の像』 Images of Good and Evil (99) 。また,雑誌『サボイ』 The Savoyをビアズリーとともに主宰 (96.1~12.) ,『文学における象徴主義運動』 Symbolist Movement in Literature (99) をはじめ多くの評論を書いた。

シモンズ
Symons, Julian Gustave

[生]1912.5.30.
[没]1994.11.19. カンタベリー近郊
イギリスの詩人。詩が政治的傾向を帯びることを拒否した。雑誌『20世紀の詩』 Twentieth Century Verseを編集 (1937~39) し,詩集のほかに評伝,探偵小説がある。

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デジタル大辞泉の解説

シモンズ(Arthur William Symons)

[1865~1945]英国の詩人・批評家。イギリス象徴派代表者。フランス象徴主義の紹介に尽力。詩集「昼と夜」、評論「文学における象徴主義運動」など。

シモンズ(John Addington Symonds)

[1840~1893]英国の批評家。スイスに居住。著「ダンテ研究序説」「イタリアルネサンス史」など。

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百科事典マイペディアの解説

シモンズ

英国の詩人,批評家。フランス象徴主義を論じた《文学における象徴主義運動》(1899年)は文学史上重要な役割を果たした。詩作は世紀末的傾向が強い。

シモンズ

イギリスの女優。ローレンス・オリビエ制作・監督・主演の映画《ハムレット》(1948年)でオフィーリア役に抜擢され,ベネチア国際映画祭女優賞を受賞,一躍国際的女優となりハリウッドで活躍する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

シモンズ Simmons, Duane B.

1834-1889 アメリカの宣教師,医師。
安政6年(1859)に来日。横浜で伝道し,翌年居留地で医院をひらく。いったん離日し,明治2年再来日。大学東校の医学教師をへて,横浜の十全病院の設立につくし,J.C.ヘボンとともに名医として知られた。13年同病院を退職。福沢諭吉の知遇をえて,晩年は慶応義塾内に居住した。明治22年2月19日東京で死去。55歳。ニューヨーク出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

シモンズ

正式社名「シモンズ株式会社」。英文社名「SIMMONS CO., LTD.」。製造業。昭和39年(1964)「シモンズ・東京ベッド製造株式会社」設立。同42年(1967)「シモンズ・ジャパン株式会社」に改称。同60年(1985)「シムランド株式会社」に改称。平成元年(1989)現在の社名に変更。本社は東京都港区芝浦。ニフコ子会社のベッド会社。高級ベッドの製造・販売を行う。輸入家具の販売も手がける。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

シモンズ【Arthur William Symons】

1865‐1945
イギリスの詩人,文芸批評家。フランスやイタリアで学び,早くからボードレールなど,フランスの象徴派詩人の価値を認め,イギリスにおいて象徴派文学運動および世紀末文学運動のもっとも早い推進者となった。詩集としては《昼と夜》(1889)など。フランスの詩作品の翻訳も多数ある。批評書としてはブラウニング研究(1886),ペーター研究(1932),ほかに《イギリス詩におけるロマン主義運動》(1909)など多数あるが,代表作は1899年に発表した《文学における象徴主義運動》で,イギリス国内に大きな影響を及ぼしたほか,国外にも感化が及んだ。

シモンズ【John Addington Symonds】

1840‐93
イギリスの著述家。オックスフォード大学に学んだが,病気のためイタリア,スイスに転地し,最後に南スイスのダボスに住んで,長い闘病生活を送りながら多くの著作をものした。主著は《イタリアのルネサンス》全7巻(1875‐86)。そのほかに《ダンテ研究》(1872),ミケランジェロの評伝(1893),多くのイタリア文学翻訳もある。近代印象主義批評の先駆といわれる。【小池 滋】

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

シモンズ【John Addington Symonds】

1840~1893) イギリスの批評家・詩人。著「ダンテ研究入門」「イタリア-ルネサンス史」など。

シモンズ【Arthur William Symons】

1865~1945) イギリスの評論家・詩人。フランス象徴派の影響をうけ、「文学における象徴主義運動」を書く。詩集「ロンドンの夜」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内のシモンズの言及

【エリオット】より

…1915年,ロンドンでイギリス女性と結婚,高校教師やロイド銀行員として生計を立てながら,文壇的交友を深め,著作にふけった。処女詩集《プルーフロックの恋歌》(1917)には,彼がアーサー・シモンズの《文学における象徴主義運動》を通して親しんだフランス世紀末詩人たち,とくにラフォルグやコルビエールの影響が見られ,アイロニカルな独白の語り口が巧みな効果をあげている。同じころ精力的に書いた評論では,彼のもう一つの影響源であるエリザベス朝劇作家や形而上詩人の再評価を唱えたが,彼の究極の狙いは当時の保守的な詩壇に衝撃を与えるような新しい詩的言語の創造であったろう。…

※「シモンズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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