シュタウディンガー

化学辞典 第2版「シュタウディンガー」の解説

シュタウディンガー
シュタウディンガー
Staudinger, Hermann

ドイツの有機化学者,高分子化学者.新カント派哲学者の父F. Staudingerの次男として生まれる.1903年ハレ大学で学位を取得.シュトラスブルク大学の助手時代にケテンを発見し,有機化学者としての地歩を固め,1907年カールスルーエ工科大学員外教授となる.1912年スイスのチューリヒ連邦工科大学の教授となり,合成ゴム関心をもつようになる.1926年フライブルク大学教授となる.1920年以降,一連論文で,ゴム,セルロースプラスチック,タンパク質などが巨大分子(Makromolekül) (高分子)からなり,ポリマーに特有な物性が分子の大きさや形状に由来することを主張した.また,ポリマーの希薄溶液の粘度と分子量の関係を式で表した.当時,ポリマーは小分子の会合体とえられていたため,高分子説は当初,学界で強い反対を受けたが,1930年代後半までに広く受容された.高分子化学の創始者として,1953年ノーベル化学賞を受賞した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

367日誕生日大事典「シュタウディンガー」の解説

シュタウディンガー

生年月日:1849年1月15日
ドイツの社会主義哲学者
1921年

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「シュタウディンガー」の解説

シュタウディンガー
Staudinger, Hermann

[生]1881.3.23. ヘッセンウォルムス
[没]1965.9.8. フライブルク
ドイツの化学者。 1903年ハレ大学で学位取得後,シュトラスブルク大学助手 (1903) ,カルルスルーエ工科大学教授 (07) ,チューリヒのスイス連邦工科大学教授 (12) ,フライブルク大学教授 (26~51) ,同大学高分子化学研究所所長 (40) 。ケテンを発見,その自動酸化,重合,イソプレンの重合,スチレンイソブチレン酢酸ビニルなどの重合の研究などを通し,今日の付加重合による高分子化学の基礎を築いた。高分子が低分子量の分子の集合体でなく巨大分子そのものであることを初めて明らかにした。しかし,その主張が学界の総反撃を受け,認容されるまで数年を要したことは有名である。高分子物質溶液の粘度と分子量との関係式を見出した。 53年ノーベル化学賞受賞。

シュタウディンガー
Staudinger, Franz

[生]1849.1.15. グロースゲラウ
[没]1921.11. ダルムシュタット
ドイツの社会主義哲学者。社会主義の立場から倫理学を考究した。主著倫理の経済的基礎』 Wirtschaftliche Grundlagen der Moral (1907) ,『政治の文化的基盤』 Kulturgrundlagen der Politik (14) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

精選版 日本国語大辞典「シュタウディンガー」の解説

シュタウディンガー

[一] (Franz Staudinger フランツ━) ドイツの哲学者、社会主義者。新カント学派に属し、カントの目的の王国の実現を社会主義社会の実現と同視し、カント倫理学と社会主義を結合しようとした。生活協同組合運動の指導者としても知られる。主著「徳の経済的基礎」。(一八四九‐一九二一
[二] (Hermann Staudinger へルマン━) ドイツの化学者。(一)の子。フライブルク大学教授。イソプレン(合成ゴム)の重合研究から高分子研究に進み、鎖状高分子化合物の構造を解明。一九五三年ノーベル化学賞を受賞。(一八八一‐一九六五

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア「シュタウディンガー」の解説

シュタウディンガー

ドイツの化学者。カールスルーエおよびスイス連邦工科大学教授を経て,1926年フライブルク大学教授。1951年同大学高分子化学研究所長。1905年ケテン(ケトン基に二重結合した炭素原子をもつ一連の化合物)を発見。その後,高分子化合物の基礎研究に移り,ゴムの研究から高分子化合物の鎖状分子構造を明らかにし,高分子溶液の粘度と分子量の関係式を見いだすなど,今日の高分子化学およびその工業の基礎を築いた。1953年ノーベル化学賞。
→関連項目化学繊維合成樹脂

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版「シュタウディンガー」の解説

シュタウディンガー【Hermann Staudinger】

1881‐1965
ドイツの有機化学者,高分子化学者。新カント学派の哲学者フランツ・シュタウディンガーFranz Staudinger(1849‐1921)の息子。ウォルムスに生まれ,1903年ハレ大学で学位を得,チューリヒのスイス連邦工科大学(1912‐26),フライブルク大学(1926‐51)の化学教授を歴任,51年高分子研究所長となった。はじめにケテン類の研究で名をなし,次いで行ったイソプレン研究から重合物の構造に関心を深め,1920年ゴム,ポリスチレンなどのポリマーが鎖状の大分子からなると発表,2年後にこれを〈巨大分子Makromolekül〉と名づけた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

個人メドレー

競泳種目の一つ。同一個人が定められた距離をバタフライ,背泳ぎ,平泳ぎ,自由形の順に続けて泳ぐ。個人メドレーの際の自由形は,他の3種以外でなければならないため,クロールで泳ぐのが一般的。次の泳法への移行...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android