ショータン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ショータン
しょーたん
Camille Chautemps
(1885―1963)

フランスの政治家。上院副議長の子として1885年2月1日パリに生まれる。弁護士となり、1919年急進社会党の代議士に当選。党領袖(りょうしゅう)として、左翼連合(1924~1926)諸内閣をはじめ幾多の入閣(内相が常であった)経験をもち、1933年自ら内閣を組織した。しかし、おりから生じた大疑獄事件「スタビスキー事件」に際して、自党から連累者の出ることをおそれて、事件解明に消極的であったため、右翼諸団体の非難、攻撃にあい、2か月で辞職した。この行動が翌1934年2月6日の右翼の大暴動事件の原因の一つとなった。人民戦線の諸内閣にも再三入閣し、また首相ともなったが、戦線内部の対立のため実績をあげることはできなかった。第二次世界大戦が近づくとともに左翼色をまったく払拭(ふっしょく)し、ダンケルクの敗戦後はレイノー内閣の副首相として抗戦主張を抑えて休戦に導き、ペタン政権の副首相に就任した。しかし短期間で辞し、特使として渡米し、そのまま滞在、戦後の、対ドイツ協力のかどによる禁錮刑の服役を免れた。1963年7月1日没。[石原 司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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