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ショーボート showboat

翻訳|showboat

デジタル大辞泉の解説

ショーボート(showboat)

小さい舞台を備え、河川・湖などを回遊して、客に演芸を見せた汽船ミシシッピ川のものが有名であった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ショーボート【showboat】

アメリカで,舞台設備をもち芸人を乗せて川沿いの町を巡業した船。1815年,ドレークSamuel Drakeの劇団がピッツバーグからオハイオ,ミシシッピ両河を下ってニューオーリンズまで興行したのが最初という。その後20世紀の初頭まで,両河をはじめ,その他の西部の川で栄えた。しばしばそれ専用に作られた豪華な蒸気船を用い,メロドラマミンストレル・ショーボードビルなど,多彩なショーを見せ,田舎の人たちを楽しませた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ショーボート
しょーぼーと
showboat

劇場船、興行船と訳される。アメリカのミシシッピ川を上下する船中でショーを見せることを目的に運航されたもので、娯楽設備の発達していなかった1800年代に流行した。1810年代のマイク・フィンクの船などが有名だが、本格的な最初のショーボートとされるのは31年に出現したウィリアム・チャップマン・シニアによるチャップマンズ・フローティング・シアターであった。51年には3400人収容の巨大なフローティング・サーカス・パレスも出現、南北戦争時には病院船としても使用された。南北戦争後、オーガスタス・バイロン・フレンチのニュー・センセーションと名づけた船が人気をよんだが、その後急速に衰微していった。
 この19世紀末のショーボートを舞台にしたミュージカルの古典が、1927年12月にブロードウェーで幕を開けたジェローム・カーン作曲の『ショー・ボート』Show Boatで、現代まで繰り返し上演されている。女流作家エドナ・ファーバーの同名の小説(1926)により、台本と作詞をオスカー・ハマースタイン・ジュニアが担当した。ショーボートの船長アンディのひとり娘マグノリアと賭博(とばく)師ゲイロードの恋を中心に、歌手で黒人との混血女ジュリーが、白人の恋人との恋を官憲に圧迫されるという人種差別の悲劇を絡ませている。「あの人を愛さずにはいられない」「私のビル」「オール・マン・リバー」などの主要歌曲が有名で、1929年、36年、51年の3回ハリウッドで映画化された。[青木 啓]

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