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シラノ・ド・ベルジュラック Savinien de Cyrano de Bergerac

世界大百科事典 第2版の解説

シラノ・ド・ベルジュラック【Savinien de Cyrano de Bergerac】

1619‐55
フランスの文学者。パリの町人の家に生まれ,ボーベ学院に学んだのちカステルジャルー親衛中隊に入り,幾多の決闘で勇名を轟かせたが,ムーゾン(1639),アラス(1640)の攻略で重傷を負って軍籍を退いた。その後は哲学に関心をもち,ガッサンディや,懐疑派の自由思想家ラ・モト・ル・バイエに学んだといわれるが,また同時にスカロン,シャペル,モリエールなど自由思想的傾向をもつ文人とも交わって,放蕩無頼の文筆生活をはじめた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のシラノ・ド・ベルジュラックの言及

【自由思想家】より

…まず17世紀初めに詩人ビヨーは16世紀のイタリア・ルネサンス思想の影響の下に,同じ一つの宇宙霊魂が物質と結合して人間をはじめ万物を形成するというアニミズム的宇宙論を展開して個々の人間の霊魂の不死を否定し,また神の摂理をも否定して星辰すなわち宿命,必然にもてあそばれる人間のペシミズムを歌った。このルネサンス思想はその後詩人トリスタン・レルミットTristan L’Hermiteや,〈リベルタンの王〉デ・バローJ.V.Des Barreauxを経て世紀中ごろのシラノ・ド・ベルジュラックにまで影響を与えたが,シラノはまた近代科学の地動説,ガッサンディの原子論,デカルトの自然学など新しい要素をも加えて神なき唯物論のさまざまな形態を模索した。17世紀前半には,この流れとは別に,モンテーニュやシャロンの影響をうけた人文学者リベルタン,たとえば懐疑主義者のラ・モト・ル・バイエF.de La Mothe le Vayerや批判的合理主義者ノーデG.Naudéらがいて,宗教は人間の無知や恐怖から生まれた迷妄であり,またつねに為政者による人民統治の道具に利用されたとする宗教批判を展開した。…

【鼻】より

… 鼻の形の分類には,狭鼻,中鼻,広鼻,あるいは直鼻,ローマ鼻,ユダヤ鼻,波状鼻,しし鼻,低鼻など,いろいろある。鼻が大きすぎると,シラノ・ド・ベルジュラックやゴーゴリの《鼻》の主人公のように醜いとされる。これは芥川竜之介の《鼻》の種本の《今昔物語集》や《宇治拾遺物語》の中の禅智内供(ないぐ)または禅珍内供のような長い鼻の場合も同じである。…

【ユートピア】より

…知識の獲得,人知の向上はユートピアの必須条件とされているかのようだ。J.ハリントン《オシアナ共和国》(1656),シラノ・ド・ベルジュラック《別世界または月世界諸国諸帝国》(1657),G.deフォアニ《南の未知の国》(1676)などの例をあげられるが,いずれも構想の奇抜さにもかかわらず,内容的にはひじょうに現実的である。 これにたいして第2の形式は,キリスト教的色彩の強いものである。…

※「シラノ・ド・ベルジュラック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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